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夏だ!バケーションだ!ピラニアだ!
お下劣パニック映画『ピラニア3D』の予告編

2011年08月26日

【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
【最近の私】夏の映画では『トランスフォーマー』『ハングオーバー!』が面白かったです。 もうすぐ公開される映画で期待しているのは『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』と 『ゴーストライター』です。
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映画には、休暇中に海に出かけて恐ろしい目に遭うというストーリーが多い。有名なところでは、サメが人を襲う『JAWS/ジョーズ』(1975年)や、ダイビング中の夫婦が海に置き去りにされる『オープン・ウォーター』(2004年)などがそうだ。しかし、海でなければ安全かというと、そうとは限らない。今回は、湖に出かけて恐ろしい目に遇う映画『ピラニア3D』を紹介する。

まず登場するのが、湖に潜った男が無数のピラニアに襲われるシーン。
そして、「日本公開が危ぶまれた超問題作、ついに解禁!」のナレーションが流れる。
ここで場面は一転。ビキニを着た美女たちが湖畔に登場し、ウェット・Tシャツ・コンテストが開催されている。「ギャルのTシャツを濡らすぞ~」と水をまいているMCに扮しているのは、イーライ・ロス監督だ。ロスはホラー映画『ホステル』(2005年)の監督だが、『イングロリアス・バスターズ』(2009年)ではアメリカ兵として出演している。『バスターズ』ではナチスと戦う兵士を演じ、今回の『ピラニア』では美女に囲まれるMC役と、男としてはうらやましい限りである(←嫉妬)。

若者たちが湖畔で大騒ぎをしている一方、大人たちは謎のピラニアについて調べていた。保安官を演じるのは、『ベスト・キッド』(1984年)のエリザベス・シュー。「このピラニアは、200万年前に絶滅した種だ!」と言うのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)でドクを演じたクリストファー・ロイドだ。エリザベスとクリストファーは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年)以来の共演か。

そしてピラニアの正体が分かると同時に、予告編は恐怖感が全開に。ピラニアが若者たちを襲撃し、楽しいバケーションは地獄に一変!何万匹ものピラニアが、3Dで襲いかかってくるのだ!
でも人間も負けてはいない。ヴィング・レイムスが「これでも食らえ!」と叫び、スクリューをチェーンソーみたいに持ってピラニアと対決。ヴィングは『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)でも大勢のゾンビたちを相手に戦っていたので、今回も彼の活躍に期待しましょう。そして、渦巻く湖の上のボートで驚きの表情を見せるのが、リチャード・ドレイファス!彼は『JAWS/ジョーズ』でサメと戦う男を演じていたが、サメ映画に出た俳優をピラニア映画に出演させるなんて粋なキャスティング。今回はピラニアの大群から生き残れるのだろうか?

予告編は、「この夏、忘れられない思い出をあなたへ!」というナレーションで終わるが、「忘れられない思い出」というより、最後のカットも含めて、もはや「トラウマ級の恐怖をあなたへ!」である。

本作の監督アレクサンドル・アジャは、『ヒルズ・ハブ・アイズ』(2006年)、『ミラーズ』(2008年)と2本のリメイク映画を撮っている。今回の『ピラニア3D』も『ピラニア』(1978年)のリメイクだ。アジャ監督の特徴は、バイオレンスとグロテスクな描写を強く打ち出す過激な作風である。本作もピラニアに襲われるシーンなど、手加減なしの内容になっているに違いない。最初のナレーションで「日本公開を危ぶまれた」のは、残酷描写の激しさからである。そして断言するが、ビキニの美女たちも間違いなく脱ぎます。だって、この手の映画にヌードはお約束だから。下らないと言われればそれまでだが、ピラニアとエロとグロが3Dで飛び出す映画は楽しむが勝ちである。お下劣バケーション映画『ピラニア3D』に大いに期待しています!

今回注目した予告編


★『ピラニア3D』
監督・製作:アレクサンドル・アジャ
脚本:ピーター・ゴールドフィンガー、ジョシュ・ストールバーグ
出演:エリザベス・シュー、ヴィング・レイムス、クリストファー・ロイド、 リチャード・ドレイファス、イーライ・ロス、ピラニア
8月27日より公開
公式サイト:http://www.piranha-3d.jp/