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【予告編コラム】アクション映画の歴史に名を刻むか!? 『ザ・レイド』の予告編
2012年09月14日

【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
【最近の私】Coming Soon...
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この夏は『アベンジャーズ』や『ダークナイト・ライジング』といったアクション大作が公開された。そして秋には『エクスペンダブルズ2』『ボーン・レガシー』などが控えている。1年中アクション映画を観ていたいと思う自分には楽しみ続きだ。というわけで、今回はこの秋上映のアクション作品の中から、インドネシア映画『ザ・レイド』の予告編を紹介したい。

タイトルの"レイド(Raid)"は、"襲撃、奇襲"という意味だが、多くの人にとっては耳慣れない言葉のような気がする。どうせなら分かりやすく『ザ・レイド ~襲撃~』にすればいいのに、と思うのは僕だけだろうか。

ともあれ、予告編はまず、主人公の新人SWAT隊員・ラマが黙々と懸垂や腹筋をし、サンドバッグを打って体を鍛える場面から始まる。そこに流れるのは、『プロジェクトA』『ランボー』『マトリックス』など、そうそうたるアクション映画のタイトル、実に33本!そして、その後に「アクション映画に新たな歴史が刻まれる」というテロップが。どうやらこの作品、今までのアクション映画を凌駕する魅力があるらしい。

主人公・ラマは同僚の20人の隊員と共に、30階建てのビルに向かう。彼らの任務は、ここを支配する麻薬王・リヤディを逮捕すること。このリヤディには無数の手下がいて、彼を捕まえるのは簡単ではないようだ。慎重に歩を進めるSWATだったが、ビルの中には誰もいない様子。そこで彼らが耳にするのは、館内放送で流れる男の声...。「おはよう、住民の諸君。お気づきの通り、今日は客人が廊下をうろついている。すぐ駆除に向かえ。くれぐれも楽しむことを忘れずにな」。声の主はリヤディ。SWATの襲撃は、とっくに知られていたのだ!

人っ子一人いないように見えていた建物の部屋には、大勢の手下たちが待ち受けていた。ここから、予告編はSWAT隊員VSリヤディの手下軍団の激しい戦いのオンパレードとなる。ナイフを使い、マシンガンを容赦なくぶっ放す。そして武器がなければ、素手で対戦!その格闘シーンは単に激しいだけでなく、アクロバティックとも言える動きもあって見ごたえ満載。さらに、投げ飛ばされて壁に叩き付けられる者もいれば、窓ガラスをぶち破って下に落ちる者もいて、ジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の、デパートの店内を派手にぶち壊しながら戦うクライマックスを初めて観た興奮がよみがえってくる。

この後、「敵多すぎ!殺りすぎ!強すぎ!」というテロップが出るが、まさにその通り!看板に偽りなし!!ラマを始めとするSWAT隊員が身の危険も顧みず、リヤディの手下たちをこれでもかとやっつけまくるその様子は、予告編を見ているだけでもテンションが上がるはずだ。

ちなみに、格闘シーンで隊員たちが披露しているのは"シラット"という格闘技。シラットはインドネシアの格闘技で、手や足の技に加えて、剣や棒も操る複合的なものだとか。格闘技とアクションを組み合わせた映画として『マッハ!!!!!!!』や『導火線 FLASHPOINT』があるが、『ザ・レイド』も格闘アクションの流れを取り入れた新作としても大いに期待したいところだ。

というわけで、この秋は『ザ・レイド』を観に映画館を襲撃します!

今回注目した予告編


★『ザ・レイド』
監督:ギャレス・エヴァンス
出演:イコ・ウウィエス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム
10月27日より公開
公式サイト:http://www.theraid.jp/index.html