劇作家パトリック・マーパーの2作目の戯曲「CLOSER」を基に、マーパー自身が新たに脚本を担当し映画化されたのが本作。
ロンドンを舞台に2人の男と2人の女が、偶然出会い、偶然引かれ合い、お互いの人生を翻弄し合う。そう、これはラブストーリーです。4人を演じるのは、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツ、クライブ・オーウェン。
本作は、ほぼこの4人の会話で構成されています。
そこで肝心となってくるのが彼らから発する"言葉"です。これがあまりにも赤裸々。ウソもホントも豪速球で投げ合っています。その結果、本作は全編を通して緊張感に溢れています。
"緊張感"とは人を美しく見せるものなのでしょうか。キャラクターの性格はさておき、4人とも別の映画の5割増し(私の統計上)でキレイに見えた気がしました。
ここで、本作の魅力をもう1つ。
オープニングとエンディングに流れるテーマソング、Damien Rice(祝! フジロック出演決定)の「The Blower's Daughter」 は必聴です。オープニングでこの曲が流れた瞬間、本作は"マイ・フェイバリット・ムービー"リスト、上位入りが決定!音楽の力を改めて実感させられました。
このオープニングだけでも一見の価値アリ。是非ご覧あれ。
────────────────────────
『クローサー』
出演: ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツ、クライブ・オーウェン
監督: マイク・ニコルズ
製作年: 2004年
製作国: アメリカ
────────────────────────