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Vol.12 『ダイエット・ラブ』 by 藤田 奈緒

こんにちは、藤田奈緒です。現在台風が沖縄を通過中ですが、これを乗り越え梅雨が明ければ夏!ビール腹が見事にひっこんだという友人の体験談に踊らされ、ピラティスに通うことにしてしまいました。なぜ夏が近づくと悪あがきしたくなるのでしょうね(笑)


『ダイエット・ラブ』 (原題:痩身男女)

今回ご紹介するのは、こんな季節にぴったり?の香港映画。原題の『痩身男女』から容易に想像できてしまいますが、極めて単純、ダイエットに励む男女のお話です。

10年後の再会を約束し、留学してしまった恋人との別れのストレスから体重120キロになってしまったミニ。一方、ひょんなことから彼女と知り合った、これまた体重150キロもあるデブ男。最初はミニを煩わしく思っていたデブ男だが、約束の10年を目前に気落ちする彼女の姿を見て、ダイエットに協力することに...。

よくあるバタバタの香港コメディでしょ?と侮ってはいけません。意外ながらもこの映画にはいくつもの見どころがあります。

<その1>
おデブ肉襦袢!
『インファナル・アフェア』のアンディ・ラウが、とにかくものすごーく太ってます。特殊メイクで何倍にも膨れ上がった体を揺らしながら走り回る大スターは、なぜかいつもより楽しそう...!?

<その2>
数々のダイエット法!
約束の日まで時間がないミニに、デブ男は回虫を飲ませたり、超スパルタトレーニングをさせたりと、考えうる全ての方法を試します。果たして効果のほどは...?

<その3>
オール日本ロケ!
主なロケ地は東京、横浜、真鶴。ということで、私たちのよく知った街ばかりが登場します。さらに驚くべきは、主役の2人が日本語を喋っているという事実。夜中の横浜中華街で2人が叫ぶシーンには爆笑です。
「痩せたーい、モテたーい、人間になりたーい」

<オマケ>
デブ男の優しさ!
一般的に香港の男性は優しいと聞きますが、これがそういうことなのでしょうか...。ミニのエステ代を稼ぐために、新宿南口で殴られ屋のバイトをするデブ男。ミニへのほのかな恋心を押し殺し、彼女のために黙って血を流すのです。


『マッスルモンク』を超えるアンディ・ラウの代表作!と言ったらファンの方に怒られるかもしれませんが...、すべての人に希望を与えてくれる素敵な作品です。落ち込んだ時に独りで観ることをお薦めします。


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『ダイエット・ラブ』
出演: アンディ・ラウ、サミー・チェン、ラム・シューほか
監督: ジョニー・トー&ワイ・カーファイ
製作年: 2001年
製作国: 香港
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