8月のテーマ:虫
世の中は、すっかり"夏休み"モード。今年の夏は異例の猛暑とのことで、いつもよりも、夏を強く感じる今日この頃である。
さて、今月のテーマは「虫」 いきなりで恐縮だが、僕は「虫」があまり好きではない。あまり好きでないどころではない筆頭に上がるのが"ゴキ●リ"好きでない、あるいは嫌いを通り越して、もはやフォビアに近く、文字で書くのも嫌なので、これより先、"ゴキ●リ"のことは"ゴ"と表記することにする... (正直言って、"ゴ"と"キ"と"リ"の文字列が並んでいるだけでも、少々、気分が良くない)
話は"夏"に戻るが、僕の夏休みの生活で一番の楽しみだったのが、月曜日から金曜日・午後2時からの枠で放送されていた映画の時間。そこで放映される映画を毎日のように観ていたのだが、その後の人生に強烈なインパクトを与えることになる映画が、『世界が燃えつきる日』だ。
ストーリーは、70年代~80年代にかけて流行った、"核戦争後の世界"モノ。少数の生き残った人たちが生存をかけて奮闘するというものである。ストーリーはさておき、この映画の何が今月のテーマに合致するのかというと、サソリなどの虫が登場することだ。言うまでもないが、核戦争後の世界を描いた映画につきもので、サソリはなぜか巨大化している。
そして、サソリの他に登場するのが、人喰い"ゴ"。巨大化こそしていないものの、数が尋常ではない... 明らかな意図を持って、生存者たちを襲う"ゴ"の大集団... 大量の人喰い"ゴ"が人に襲い掛かり、皮膚を食い破り、体の中に入って内臓を食い破る。僕の"ゴ"フォビアは、この映画に起因しているようだ。このシーンがトラウマになっているらしく、今でも"ゴ"が家に出たりすると、少なくとも同じ建物からは退避して、誰かが退治してくれるのを待つ。そして、数週間は、かすかな物音にも怯えて暮らす日々が始まるのだ。僕は比較的怖いと思うものが少ないほうだと思う。だが"ゴ"だけは、何があろうとも克服できそうもない...
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『世界が燃えつきる日』
監督:ジャック・スマイト
原作:ロジャー・ゼラズニイ
出演:ジョージ・ペパード、ジャン=マイケル・ヴィンセント、ほか
製作国 アメリカ
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