第2回:26歳が運命の分かれ道!?
2010年05月06日
皆さんは「26歳の法則」をご存知でしょうか?時代をつかさどる人は26歳の時にターニングポイントを迎える、というこの法則、実はこれを唱えているのが、博多華丸・大吉の「児玉清のモノマネをするほうじゃない芸人」、博多大吉さんです。
大吉さんの著書『年齢学序説』(幻冬舎)によれば、ドリフターズで荒井注さんが抜けた後に加入した志村けんさんが、人気を不動のものにする「東村山音頭」を発表したのは26歳の時。明石家さんまさんが『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)で、急病の高田純次さんの代役という形からブラックデビルを演じることになったのも26歳の時。そして、ナインティナインの今も続く人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)がスタートしたのも26歳の時だったとのこと。確かに、3組とも26歳の時の出会いが奏功して活躍を続け、今も衰えない人気を誇っています。
平々凡々と暮らしている私には、こんなドでかいターニングポイントなどもちろんありませんでしたが、思い起こしてみれば、翻訳者という仕事を意識し始めたのが26歳ぐらいだったんじゃないかと思います。前々から興味を抱いていた翻訳の勉強を始めたのがちょうどその頃。帰国子女でもなければ、留学経験があったわけでもなかった私は、様子見にとまず通信教育からスタートしました。その後、一念発起してロンドンへ。アフリカ系の移民が多く暮らす南の町・ブリクストンで短くも濃い時間を過ごしたのでした。残念ながら、英語の上達具合はまあまあ...という程度でしたが、異国の地での経験にカルチャーショックを受けながらも、外国の人たちに受け入れてもらえたことに自信のようなものを感じたのを覚えています。それから紆余曲折あって今に至るわけですから、私にとっても「26歳」はひとつのポイントの年齢だったのかもしれません。
大吉さんは『日経エンタテインメント』5月号で、これからターニングポイントを迎えるであろう「26歳」も挙げています。お笑い界では『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)などで人気のジャルジャル、2人の平均年齢が26歳のはんにゃ、また芸人さんではありませんが、関根麻理さんやえなりかずきさんなどにも期待しているそうです。そして、私が注目したい芸人さんは...と言いたいところですが、個人的に目が離せないという点では芸人さんと肩を並べる、アイドルを推してみたいと思います。それは関ジャニ∞の大倉忠義さん。ジャニーズ所属ながらしゃべりが達者、という若手芸人的な要素を併せ持つ関ジャニですが、その中で大倉さんはおとなしい存在。それでも最近は1人で活動する機会も増え、昨年は『必殺仕事人2009』などに出演しています。そしてこの『必殺』がきっかけとなり、今年は秋公開予定の映画『大奥』に出演することになりました。『大奥』は今、大人気の嵐の二宮和也さんが主演。となれば、作品が話題になるのは必至ですし、しかも大倉さんの役どころは二宮さんと敵対する存在なので、おのずと大倉さんにも注目が集まるはず。大倉さんが26歳を迎えるのは来年ですが、映画の公開時期を考えると、『大奥』をきっかけに人気が増し、来年さらに飛躍、という流れもアリではないかと思うわけです。そして、近いうちに「たっちょん」という愛称が定着する日が来るのかも。
ちなみに、『年齢学序説』には、26歳以外の年齢がターニングポイントになったであろう人の話も出ています。大吉さんは言います。「自分で自分を諦めるというタイミングは、永遠に訪れないのだ」。さて、あなたのターニングポイントはいつでしたか?それとも、これから迎えるところですか?