4月のテーマ:ピンク
桜吹雪の中を抜け、フレッシュマンたちが意気揚々と学校や会社の門をくぐる姿を眼にする季節です。日本映像翻訳アカデミーにも、今期からスクールで学ぶ方や、次のコースに進級する受講生がもうすぐやってきます。
そんな中、現在、翻訳センターでは実践コースの修了生トライアルとオープントライアルの最終審査を行っており、このメルマガが出る頃には結果が出ているはずです。今回は、どんな"フレッシュマン"に会えるのか、期待に胸が熱くなります。トライアル受験者の皆さん、"サクラサク"の吉報を楽しみに待っていてください!
さて、今回はあえて挑戦的な質問を投げかけてみたいと思います。プロの映像翻訳者を目指している皆さんは、「映像翻訳者になりたい」と思っていますか? "当たり前じゃないか! だから毎月、トライアルを受けてるんだ!"という答えが返ってくるかもしれませんね。
しかし、自問してみてください。本当に"映像翻訳者になりたい"と思っていますか? ひょっとして"トライアルに合格したい"という思いでトライアルに取り組んでいませんか?
そんな方にアドバイスです。トライアルに合格したければ、トライアルのことは忘れましょう(何だか禅問答みたいですが...。)
あくまでも"映像翻訳者になる"という一念で、そのために必要なことをしていれば、結果として自然にトライアルに合格するんです。
JIC(字幕制作練習用ソフト)を使ってハコ切りの練習をする、課外講座で翻訳の基礎を学び直す、自宅でCS放送を見て表現のストックを増やす、etc・・・ まずは、プロの映像翻訳者になるために、必要なスキルを身につけるための基礎的なトレーニングをしましょう。
トライアルQ&Aで模範原稿を見て、そこに近づくために一文一文を精査していくのも、もちろん大事です。復習なくして進歩はありません。しかし、日ごろの学習がなければ、せっかくの復習も身に付くことはありません。堀が埋まっていない城の天守閣を、攻め落とそうとしているのと同じです。
ジャンルを問わず映像素材が好き! 海外のメディアを日本人向けにローカライズして、この素材の面白さや真意を伝えたい!という想いに裏打ちされた、しっかりした基礎があって初めて、土俵に乗ることができるのです。
皆さんの身近には、間違いなく業界トップの映像翻訳ディレクターが8人います(うち1人はL.A.支部にて勤務中。) そのメリットをフル活用してください。
学習のことなどに関して不安や疑問がある場合は、気軽に話しかけてください。"映像翻訳ディレクター"などという大げさな名前が付いていますが、私たちも皆さんと同じ修了生ですから。
皆さんの肩にピンクの桜の花びらが舞い落ちて、キラリ☆彡と光る笑顔を見ることができたら、私たちは自分のことのように嬉しく思います。
ぜひ一緒に頑張りましょう!!