12月のテーマ：節目
今、アメリカはどこに行ってもクリスマス一色です。アカデミーも、ロビーにクリスマスツリーを飾りました。学校にいらっしゃったらぜひロビーを覗いてみてください☆
私はアメリカのクリスマスが大好きです。みんながハッピーだし、「Happy Holidays!」の挨拶が飛び交う。ツリーの下にプレゼントを置いて、靴下に小さなギフトをたくさん詰めて、温かい料理を囲み、家族そろって順番にプレゼントを開けていく。子供だけでなく、家族全員がプレゼントを贈り合い、感謝の言葉をかけたりして、なんだか愛に満ちている感じがするんです。
アメリカではオバマ氏が次期大統領に決まり、今年は歴史的にも１つの節目になった年でしたが、個人的にもいろんな意味で人生の節目となった年でした。たくさんの新しい経験をして、たくさんの素晴らしい人たちに出逢いました。以前、このコラムで「世の中に悪い人はいない」と書きましたが、ＬＡに来てからもそう信じています。「アメリカは日本と違って物騒だから気をつけろ」と友人たちに何度も言われましたが、不思議と困った時には助けてくれる人や支えてくれる人がいます。
歩行者が少ないせいかそもそもＬＡには東京のようなゴージャスなクリスマスイルミネーションなどはないのですが、世界大恐慌以来の不景気で、飾り付けなども例年よりさびしくなっているとか。クリスマス商戦の真っただ中なのに、消費者の財布のひもはかなりの固さのようです。友人の働く大企業でもパーティーの規模が小さくなったり、果ては中止になったりしています。不況の時はエンタメ業界が伸びると言いますが、ネットで何でも見られる現代ではそんな悠長なことも言ってられないみたいです。そんな世の中を反映してか、ＬＡは例年に比べ寒いです。マリブでは雪が降りましたし、雨季に突入しいつもの青空も雨雲に占拠されています。
でも、そんな時こそイライラせず、周囲への感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいものです。今がどん底なら後は良くなるだけ。明けない夜はないし、冬の後には春が来る。心には希望を、顔には微笑みを。片手には少しの冒険心を、もう片方の手は困ってる人のためにあけておきましょうか。そうやって一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。2008年も残りわずか。皆さんもよい年末年始をお過ごしくださいね。
I wish you all a Very Merry Christmas and a Very Happy Holidays!