vol.96 「息抜きのススメ」 by 浅川奈美
12月のテーマ:息抜き
たまには、「息抜き」は必要ですよ。
そんなの分かってるわい。
そんな余裕がないっ。
なかなか効果的な息抜きが出来ない。
っていうあなた。
今回オススメの「息抜き」法は、超シンプル。「THE 深呼吸」である。
生物が生命活動を維持するためにする栄養補給のなかで、生まれてから一度だって止めずにしてきたこと。それは「呼吸」。酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する。吸って吐いての繰り返しをずーーっと続けている。それを意識してやっている人はいない。寝ている間も行われる無意識活動。
「必要な物を摂取し、不要なものを排泄」これを繰り返している私たちの身体だが、どうやら、少しずついらないものを溜め込んでしまうようだ。
その1つ。身体の中には「気」みたいなものがあって、たとえ常に新鮮な空気を体内に取り込んでも、どうやらその「気」とやらは様々な要因により濁ってくるらしい。何が起こるかというと。汚い「気」が体内にあると、きれいな空気が入ってくるスペースがない。悪循環の始まりだ。つまった。濁った。そう、そんな時こそデトックス!
「息を吐き出す」。「息を抜く」。そう「息抜き」だ。
要らないものを排出したら、いいものが入ってきて。ほら気持ちよくなるよ。究極の休息。
とすると、正しい深呼吸とは、まず「息を吐き出す」事からはじめないとダメじゃん案が発生。多くのキレイな空気を吸い込むには、まず出さなきゃいけないわけで。覚えているだろうか。ラジオ体操でやってた深呼吸...。まさに、終盤、一番の運動量を誇るジャンプしながら「開いて閉じて、開いて閉じて」からの、深呼吸。一番最初の「吸って」では、十分なNew酸素は取り込めてなかったんだな・・・なんて思ったりした。
「息抜き」深呼吸したら、新鮮な空気が身体に満ち溢れる感じがするではないか。凝り固まっていた脳みそにNew酸素がいき渡り、全くの影になっていた思考経路に光が当たる感じがしないだろうか?
ちょっと部屋の中を歩き回りながらとか、デスクで目をつぶって呼吸だけに意識を集中して10回深呼吸。これが案外効く。
瞬間的に"ムカっ"としてしまったときや、極度に緊張してしまった時なども、この深呼吸&カウント法は、効力を発揮する。そもそも、ゆっくり深呼吸しながら怒鳴っている人って見た事がないであろう。怒っている人の呼吸は短く浅い。深呼吸しながら怒りを維持するのは、結構難しい。やってみると分かる。
脳の働き、思考、呼吸って、とても密接なようだ。
英語で「息抜き」は、"relax" "have a rest" "have a break"てなところか。うぅ......。何か違う。ごめん、なんか浅いよ、英語。
「息抜き」って単語があるのが、面白い。昔の人は分かっている。「デトックス」なんて洒落たボキャブラリー使わなくたって、自然としてたんだな、きっと。とまたしても、すごいぞ日本語、という感想をもって本日も終了。