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2010年12月 アーカイブ

vol.96 「息抜きのススメ」 by 浅川奈美


12月のテーマ:息抜き

たまには、「息抜き」は必要ですよ。
そんなの分かってるわい。
そんな余裕がないっ。
なかなか効果的な息抜きが出来ない。
っていうあなた。
今回オススメの「息抜き」法は、超シンプル。「THE 深呼吸」である。

生物が生命活動を維持するためにする栄養補給のなかで、生まれてから一度だって止めずにしてきたこと。それは「呼吸」。酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する。吸って吐いての繰り返しをずーーっと続けている。それを意識してやっている人はいない。寝ている間も行われる無意識活動。

「必要な物を摂取し、不要なものを排泄」これを繰り返している私たちの身体だが、どうやら、少しずついらないものを溜め込んでしまうようだ。

その1つ。身体の中には「気」みたいなものがあって、たとえ常に新鮮な空気を体内に取り込んでも、どうやらその「気」とやらは様々な要因により濁ってくるらしい。何が起こるかというと。汚い「気」が体内にあると、きれいな空気が入ってくるスペースがない。悪循環の始まりだ。つまった。濁った。そう、そんな時こそデトックス!

「息を吐き出す」。「息を抜く」。そう「息抜き」だ。
要らないものを排出したら、いいものが入ってきて。ほら気持ちよくなるよ。究極の休息。

とすると、正しい深呼吸とは、まず「息を吐き出す」事からはじめないとダメじゃん案が発生。多くのキレイな空気を吸い込むには、まず出さなきゃいけないわけで。覚えているだろうか。ラジオ体操でやってた深呼吸...。まさに、終盤、一番の運動量を誇るジャンプしながら「開いて閉じて、開いて閉じて」からの、深呼吸。一番最初の「吸って」では、十分なNew酸素は取り込めてなかったんだな・・・なんて思ったりした。

「息抜き」深呼吸したら、新鮮な空気が身体に満ち溢れる感じがするではないか。凝り固まっていた脳みそにNew酸素がいき渡り、全くの影になっていた思考経路に光が当たる感じがしないだろうか?

ちょっと部屋の中を歩き回りながらとか、デスクで目をつぶって呼吸だけに意識を集中して10回深呼吸。これが案外効く。
瞬間的に"ムカっ"としてしまったときや、極度に緊張してしまった時なども、この深呼吸&カウント法は、効力を発揮する。そもそも、ゆっくり深呼吸しながら怒鳴っている人って見た事がないであろう。怒っている人の呼吸は短く浅い。深呼吸しながら怒りを維持するのは、結構難しい。やってみると分かる。
脳の働き、思考、呼吸って、とても密接なようだ。

英語で「息抜き」は、"relax" "have a rest" "have a break"てなところか。うぅ......。何か違う。ごめん、なんか浅いよ、英語。

「息抜き」って単語があるのが、面白い。昔の人は分かっている。「デトックス」なんて洒落たボキャブラリー使わなくたって、自然としてたんだな、きっと。とまたしても、すごいぞ日本語、という感想をもって本日も終了。

vol.97 「アニマルセラピー!?」 by 藤田奈緒


12月のテーマ:息抜き

その昔、小学生の私は中学受験をすることになった。受験勉強が本格的になってくると、それまでのように友達と遊びまわる余裕はなく、休みの日も家にこもる日々が続いた。すると母が少しでも息抜きになればと、柴犬を飼うことを許してくれた。これが以前コラムでも紹介したことのある、時間どろぼうのモモとの出会いである。

モモはほかの柴犬の例に漏れずとても愛くるしい犬で、私の格好の遊び相手になってくれた。それはよかったのだが...、このモモはとんでもなくおっちょこちょいな犬だった。まず名前を呼んでも気が向かないと振り向かない or 別の名前を呼んでも喜び勇んで駆け寄ってくる。恐らく最期まで自分の名前を知らなかったに違いないと、母と私は今でも強く信じている。

そんなおとぼけ犬モモには随分と笑わせてもらった。
ある日散歩に出かけたところ、ふと気づけば隣を歩いていたモモがいない! どこにいった!?とあたりを見渡すと、何と道端のどぶに落っこちているではないか。深いどぶの底から心細げに私を見上げるモモ。それ以来、どぶをまたぐことができず、たとえ網が張ってあっても一歩を踏み出せなくなってしまった。なんて愛しいんだろう!

当時は庭の端から端までワイヤーを張り、そこに首輪につながるひもを通していた。そうすればモモはある程度、自由に庭を走り回ることができる。夜ご飯の時間、エサをお皿に入れて持っていくと、お腹の空いたモモは首が絞まりそうなぐらい身を乗り出して待ち構えている。それを見た私はちょっとしたいたずらを思いついた。こっそり首輪のひもを外した状態で、ぎりぎりの位置にお皿を置いてみたのだ。そしたら案の定... ひもが外れていることに気づかないモモは、いつもの調子で爪先立ちになって首を伸ばし、口の先にわずかに触れるエサを必死の形相で食べようとしていた。なんてマヌケで可愛いんだろう!

こんな調子で、モモにまつわるエピソードを挙げたらきりがない。アニマルセラピーならぬ、お笑いセラピーとでも言うのだろうか。とにかく私にとってモモと過ごす時間が、大いに息抜きになったのは間違いない。大勢で公園に集まって大笑いする笑いヨガなんていうものが少し前に話題になったが、やっぱり"笑う"ことにはストレス発散の効果があるのかもしれない。

隣の席でリサとガスパールのリサを可愛がる主任A氏の姿を見るたび、私はモモとのあの可笑しくも懐かしい時間を思い出す。息抜きの種類はちょっと違う気もするけれど(笑)。

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