1月のテーマ:一番
ロサンゼルスで車は必要不可欠だ。ほぼ1日中続く大渋滞は嫌いだが、幸いにして私は
運転が苦ではない。どちらかと言うと好きなほうかもしれない。
5時間以上のロングドライブも不思議とあまり疲れないし、特にすいている道路をかっ飛ばすのは非常に気持ちがいい。お世辞にも決して運転がうまいとは言えないが、奇跡的にこれまで大きな事故もなく、順調に運転している。自分は下手だと自覚しているので無茶をしないのかもしれない。
故郷の富山にいた頃は、どちらかと言うとドライブは好きではなかった。富山は日照時間が短く天気が悪いせいか、乗り物に乗っている時間は単なる物理的な移動時間であって、無駄な時間だと思っていた。でも、ロサンゼルスに来てからは、ドライブを楽しんでいる。いくつかお気に入りの道はあるが、「これぞカリフォルニア!」と思わせるような絶景スポットが続くのが州道1号線。
英語ではPacific Coast Highway、略してPCHと呼ばれる。
PCHはサンタモニカから始まる海沿いを走る道で、そのままずっと北上するとサンフランシスコに至る。海岸ギリギリを走っているので景色は圧巻。場所によってはスポーツカーのCM撮影にも使われるスポットだそうだ。途中には、サーフスポットや高級住宅街が広がるマリブ、映画「サイドウェイ」の舞台となったサンタバーバラ、過去に4回全米オープンが開催されたことで有名なペブルビーチゴルフリンクスがあるモントレー、クリント・イーストウッドが市長を務めていたこともあるカーメル、息をのむような眺望が広がるビッグサー、シリコンバレーの中心的都市サンノゼなど、見所満載。時間はかかるが、寄り道しながら気ままに旅ができるのが車の旅の魅力だろう。
サンフランシスコまではなかなか行けないが、サンタモニカからマリブまでなど、ロサンゼルス周辺を走るだけでも、ずいぶん気持ちがいい。雲ひとつない青空、太陽の日差しに輝く海、涼しくて心地よい海風、緑豊かな山、迫力ある岩肌・・・。見晴らしの良い景色を見ると気分爽快、リフレッシュできる。マリブ周辺にはビーチはもちろん、美術館ゲッティー ヴィラや素敵なレストラン&ワイナリーもあるので、休みの日のお出かけには最高だ。ロサンゼルスにお越しの際は、ぜひ車での旅に挑戦していただきたい。