発見!今週のキラリ☆

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vol.164 「And I Love Car」 by丸山雄一郎


7月のテーマ:乗り物

乗り物と言えば、僕にとっては何と言ってもクルマです。物心がついてからは、プラモデル、ラジコンと、誕生日やクリスマスのプレゼントには、常に"クルマもの"をねだりました。スーパーカーブーム(1977~78年)の最盛期に、東京の晴海でランボルギーニ「カウンタック」やフェラーリ「ディーノ」「365BB」、ポルシェ「911ターボ」が展示されたときには、父親に無理を言って、開催期間中に何度も連れて行ってもらい、いま思えば、呆れるほどの枚数の写真を撮りました。

僕らの世代は"デートにクルマは必須"という時代でしたから(笑)、18歳になると男子は(イケてる女子も)、先を争うように免許を取りに行きました。デートも、友達との海も、飲み会も(僕は下戸なので)、僕らの生活は常にクルマとともにありました。

国内での新車の売り上げが大きく落ち始めた頃から、クルマメーカーやメディアは、その理由を「若者がクルマを欲しがらないから」と説明しています。大学生にアンケートを取ってみると、「東京でクルマはいらない」とか「興味がない」という声は実際に多いようです。

でも、僕はそういった記事を見る度に、"本当にそうか"と思っています。確かに東京でクルマに乗ることは、便利な面より不便なことのほうが多いかもしれません。でも、「東京でクルマはいらない」という学生の多くは、普段からクルマに乗っていて、その上で「いらない」と言っているとは思えないし、「興味がない」という人も同様だと思います。不便ということなら僕らの学生時代のほうが現在より、よっぽど渋滞は多かったし、東京の交通機関がこの20年で劇的に便利になったとも思えません。でも僕らはそれでもクルマに乗りたかったし、クルマに乗れば僕らと同じように思う学生は今もいっぱいいるはずです。

なぜか? それは奥田民生の『And I Love Car』が使われていたこの損保会社のCMを見れば一目瞭然です。きっとクルマが欲しくなるはずです。少なくとも"クルマっていいな"とは思えます。そして、もしクルマに興味が持てたら、こちらのサイトに毎日、いらしてください。僕が担当している全米人気No.1自動車サイトの日本語版です(笑)。