発見!今週のキラリ☆

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2013年10月 アーカイブ

vol.168「天使という存在」 by 梶村佳江子


10月のテーマ:天使

きらきらと眩い光の中にふわりとしたオーラを纏ってたたずみ、私にとっては癒しをくれる存在。それが私の天使のイメージである。東京に住んでいると、時間に追われてせかせかと過ごし、毎日が慌ただしく過ぎてゆく。わりとの温和でのんびりとした場所の出身だから、そう感じるのか、ゆったりとした場所に身を置きたいと常に思っている。だから、時間にとらわれず、温かな癒しがほしい時に私は天使に助けを求める。今は妄想といっても過言ではないが、天使たちから癒しをもらっている気になっている。これは他人に害はないので、"信じた者の勝ち"なのだ。

世の中には天使が見える人、見えない人、信じる人、信じない人、その存在自体を拒否する人に分かれると私は考える。私自身は...察しがつくであろう。天使も悪魔も妖精さえも存在すると思っている。あわよくば、会えればいい。

あまり記憶は定かではないが、学生時代に画家・ラファエロの天使の文房具が流行った気がする。その時は天使とは架空の存在だと思っていた。そのため特に深く考えることはなく、「かわいいな」、とか「背中に羽がほしいな」と思う程度だったが、数年前にたまたま書店でドリーン・バーチューの本に出会ってしまった。彼女はアメリカで天使研究の第一人者として知られ、多くのメッセージを天使から受け取りそれらに関する本を執筆している。読んでいるだけで気持ちが本当に温かくなり、私は引き込まれるように一気に読み切った。天使を信じない人にとっても、単なる夢物語として読む分には十分に楽しめる内容だ。その本に出会って以来、私は、どうしても天使と会いたいと考えるようになり、方法を模索中である。人間は元来、天使や妖精のような存在を見ることができる能力というものを備えているが、多くの人がその回線を小さいころに閉じてしまうと聞いた。とにかく、その回線を再度つなげ、周波数を合わせることができれば、天使や妖精と会話ができるらしいのだ。

周波数という事を言語に置き換えると、日本語と英語ではその周波数帯が異なるといわれる。でも多くの人が訓練したり、耳慣れたりすることにより、異なった言語が聞こえるようになっている。というのであれば、今は目にも見えず、聞こえないけれども、その天使という存在の周波数に合わせることができるのではないだろうか。そう考えると日々ワクワクせずにはいられない。あきらめず、とにかくプラス思考で挑戦してみたい。

vol.169 天使の街 ― ロサンゼルス by 浅野一郎


10月のテーマ:天使

一番多感な年頃に80年代を迎えた僕にとって、「天使の街」ロサンゼルスは特別な街だ。
なぜなら、この街で"LAメタル"が生まれたからである。

LAメタルとは、その名の通り、ロサンゼルスで生まれたハード・ロック/へヴィ・メタル(HR/HM)のことだ。全世界で800万枚のアルバム売り上げを成し遂げたポイズン、ラットン・ロール(RATT N' ROLL)という言葉を生んだラット、バッドボーイズの代表格、モトリー・クルーなどなど、LAメタルの雄を挙げれば枚挙に暇がない。

現代ではお笑いのネタに取り上げられるような奇抜なファッションや厚化粧、キャッチーなメロディやあまりにも能天気な歌詞。ミュージックビデオの中で描かれる、スターを夢見てダイナーで働く若者から、ヒュー・ヘフナーの豪邸でバレーボールに興じる人たち、水着で洗車する美女軍団などなど...。もちろん、ほとんどはミュージックビデオの中の虚像であることは分かってはいたが、少年の心に与えたインパクトは計り知れない。

ただ、爆発的なムーブメントだった半面、廃れるのも急速だった。今でも活躍しているのはほんの数組に過ぎない。しかし、たかだか10年程度の流行だったとはいえ、僕にとってのアメリカ観はまさにLAメタルで培われ、その憧れがアメリカへの、そして英語を学びたいという気持ち、ひいては映像翻訳者を志した原動力に他ならない。そんなわけで、僕にとってLAメタルを生んだ「80年代」と「ロサンゼルス」は特別な存在だ。

最後に、僕のitunesには"80'sメタル"というプレイリストがあり、未だに当時のMTVで放映されたお気に入りのミュージックビデオを集めたVHSを週に1回は観ている。かなり前のことになるが、ボウリング・フォー・スープというバンドが『1985』という曲を発表して話題になった。80年代に青春を生きた人は是非このミュージックビデオを観ていただきたい。いろいろな意味で考えさせられるはずだ。