第2回:イラストで関西弁を解説!『かんさい絵ことば辞典』
2012年02月10日
======================================================================================== 『Know your neighbours ~もってる人に聞け!~』は、映像翻訳者や映像翻訳を学ぶ人たちの
翻訳にまつわる【ギモン】に対し、資料を紹介しながら【こたえ】を提案するコラムです。さて、今回は...。
======================================================================================== 翻訳にまつわる【ギモン】に対し、資料を紹介しながら【こたえ】を提案するコラムです。さて、今回は...。
★【ギモン】日英翻訳にも役立つ、日本の方言を知る資料はありますか? ★
私は日英翻訳の勉強をしています。日英翻訳では英語力はもちろんですが、日本で作られたコンテンツを知ることも非常に重要だと聞き、映画やマンガなどできるだけいろいろなものを見るよう心がけています。そんな中で気がついたのは、映画にしてもマンガにしても、登場人物が舞台となっている地域の方言で話す作品が多いということでした。
今、一番ポピュラーな方言と言えば関西弁だと思いますが、実はテレビを見ていても意味がよく分からない言葉もあります。日英翻訳者を目指すものとして、まずは普段よく耳にする関西弁から方言に親しんでおきたいのですが、何かお勧めはありますか?
★【こたえ】楽しくてためになる、『かんさい絵ことば辞典』で基礎作りを★
方言は、地元の人にとってはいわゆる「標準語」では表現しきれない気持ちを込めることができる便利な言葉です。でも、他の地域の人には、時に「通訳」が必要な場合もあるかもしれません。たとえば、関西弁ならこんな言葉はご存知ですか?
●あかんたれ(用例:「ジェットコースターに乗られへんとは、あかんたれやなあ」)
●いちびり(用例:「いちびってんと、ちゃんとしなさい」)
上で挙げていた「あかんたれ」は「意気地なし」という意味で、「いちびり」は「お調子者」を指す言葉ですが、「あかんたれ」には「二階建てバス~?高所恐怖症やけど大丈夫かな~?」と心配顔のパンダ、「いちびり」は調子に乗ってふざけるクマが描かれています。このように、どれも一風変わったシチュエーションではありますが、ゆるくてかわいいイラストがそれぞれの言葉のニュアンスを教えてくれます。方言は標準語にそのまま置き換えられないことも多いので、この本のようなスタイルのほうが分かりやすそうです。そういえば、英英辞書も子供や初級者向けのものはイラストで意味を示していますね。考え方としてはそれと同じでしょう。
当校で日英コースの講師も務める、日英映像翻訳者のデビット・ニストさんによれば、「今まで翻訳した作品の中で、標準語しか出てこないものはなかった」そうです。確かに、映画を見てもテレビを見ても、方言に限らず、その時々の流行語のように辞書にない言葉は当たり前のように出てきます。ですから、普段から広く「言葉」に興味を持ち、『かんさい絵ことば辞典』のような本を読むなどして、いろいろな人の言葉を理解できる基礎を作っておくようにしましょう。
◆今回紹介した本◆
『かんさい絵ことば辞典』
著者:ニシワキタダシ(コラム:早川卓馬)
発行:ピエ・ブックス
価格:950円
★関西のことが分かるコラムや「かんさいなんでも相談室」など読み物も充実。言葉だけでなく、人や土地についても楽しく知識を深めることができる。
価格:950円
★関西のことが分かるコラムや「かんさいなんでも相談室」など読み物も充実。言葉だけでなく、人や土地についても楽しく知識を深めることができる。