ミクスチャー食堂2

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第13回: 『M-1グランプリ2010』大阪準々決勝を見に行く
2010年12月09日

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すっかり年末の風物詩になっている『M-1グランプリ』。今年も12月26日の決勝を目指し、8月から予選が行われています。先週末には東京と大阪で準々決勝が開催され、私は大阪の戦いの模様を見てきました。

実は準々決勝が行われるのは、今回が初めて。去年までは3回戦の後、準決勝が行われ、これを勝ち抜けばテレビで生放送される決勝に進むことが出来ました。しかし、年々参加者が増えることを考えてか、今年は3回戦と準決勝の間に準々決勝が組み込まれ、出場者は今までより1つ多く予選を戦うことになったのです。見ているほうは楽しみが増えましたが、出場する芸人さんにしてみれば、より緊張感の高まる大会になったのかもしれません。

さて、大阪での準々決勝に出場したのは26組(出場者と合格者はコチラ⇒http://www.m-1gp.com/1204.htm)。モンスターエンジンやジャルジャル、かまいたち、笑い飯のような、全国的にもテレビで見ることの多いコンビもいれば、まだ劇場での活動が中心の若手もいましたが、『M-1』の審査基準は「とにかく面白いこと」。10年前の第1回大会で、まだ無名ながら決勝まで進んだ「麒麟」のように、面白い漫才さえすれば下克上も多いにありうるわけです。そういう、まだあまり知られていない若手の芸人さんが会場を沸かせる様子には、面白さと同時に感動すら覚えることがあります。

今回の準々決勝で言えば、「アーリアン」はそんなコンビのひとつ。大阪でもあまり知られていない存在のようですが、母親と思春期の息子が思わぬ形で対決するというネタで大いに笑いを取り、見事、準決勝進出を果たしました。また、「プリマ旦那」は結成2年目のコンビ。ボケの野村さんはまだ高校生だった2006年当時に、別のコンビで『M-1甲子園』に出場し、優勝した経験を持っています。当時から面白くて気になっていましたが、プリマ旦那も頑張ってほしいもの。こちらも前回大会に続き、準決勝に進んでいます。

そしてなんといっても忘れてはならないのは、ラストイヤーにかける笑い飯でしょう。実は今回の大阪準々決勝観戦の目的のひとつは、予選での笑い飯を見ることでした。2人は毎年すべての予選を大阪で戦い、準決勝からストレートで決勝に進んでいたため、今まで見る機会がなかったのです。満を持して、今回やっと大阪まで行って2人の漫才を見たわけですが、あの破壊力は一体何なんでしょう?毎度お馴染みのスタイルでありながら、とてつもなくバカバカしく、かつ涙が出るほど面白い。私があまりにハードルを上げすぎて、皆さんが見たときにガッカリ...ということになると困りますが、個人的には、ここまで言っても笑い飯にとっては何も妨げになるものにはならないと思っています。今年も面白いですよ。どうぞお楽しみに。

というわけで、早くも来週12日には東京・国技館で準決勝が行われます。今年は「漫才は国技だ!」というスローガンの下、24組の漫才師たちが決勝行きの8枚のチケットを巡って楽しくも熾烈な戦いを繰り広げます。もちろん、私もその模様をしっかり見てきます!その日を思うと、こちらも緊張でドキドキが止まりませんが(笑)、面白い漫才が見られることを楽しみにしたいと思います。
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【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】
昨日、ワハハ本舗の「セクシー寄席」というライブを見てきました。セクシーとは程遠い(笑)女芸人さんたちが出演するイベントでしたが、お笑いライブというより楽しい接待を受けたような気分。客席に常連さんが多い、アットホームな雰囲気がそう思わせたのかもしれません。