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「カフェメザニーン」:「時を越える美」に囲まれ、優雅なひとときを過ごす
2010年08月06日

【written by 香村満理子(こうむら・まりこ)】「おうちごはん」が基本の出不精で、グルメでもメディア通でもないけれど、『神田グルメディア倶楽部』入部を機に食べ歩きに挑戦。美味しいものを食べて見聞を広めようと言う考えは、甘いか辛いか、しょっぱいか?
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納得のいく仕事ができた時(できなかった時)、上司にほめられた時(しぼられた時)、自分へのご褒美に(気分転換に)、ちょっぴり贅沢なランチをお望みなら、日本橋三越前の「カフェ メザニーン」はいかがだろうか。"マイセン食器ミュージアム"という異名を持つこのフレンチ・レストランは、西洋白磁の頂点に君臨するマイセン磁器と英国アンティーク銀器を取り揃えている。ディナーコースでは「お客様のイメージに合わせて食器をコーディネートする」という異色のレストランだ。

店内に足を踏み入れると、がらんとした空間がまさしく
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美術館を思わせる。その一角に飾られているのが「猿のオーケストラ」と命名された21体のフィギュアだ。「カワイクな~い」などと思ってはいけない。この中の小さな猿1体を、とあるオークション会場で2万6000フラン(200万円以上!)で落札した男がいる。彼はマイセン磁器の収集に生涯を捧げた伝説のコレクター、ウッツ男爵で、その生涯を描いた小説『ウッツ男爵』は1992年に映画化され、日本でも『マイセン幻影』という題名で公開された。

KC3X00020001.jpg300年以上前に、若い錬金術師が牢獄で長い間研究を続けた末に発見したというマイセン磁器は、かつて比類なき財宝ともてはやされた。今日も「時を越える美」と称される作品は多くの人を引き付け・・・などとゴタクを並べられたら、さぞかしお堅い高級レストランかと思われるだろうが、雰囲気はいたってカジュアルで、メニューも気取らずに楽しめるようなものばかりだ。 オススメは「ワンプレート・ランチ」。お肉・お魚など5種の盛り合わせに、スープ、パンorライス、コーヒーがついて1,600円。他にも旬の素材をいかした特製パスタやサンドイッチが用意され、スイーツも充実している。時にはこんなお店でゆったりとお昼のひとときを過ごし、ドイツ東部の小都市に思いを馳せてみるのも悪くない。

★お店情報★
店名:カフェメザニーン
ジャンル:フレンチカフェ
電話番号:03-3243-0804
住所:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-3-1 E.T.S.室町ビル2F
交通手段:地下鉄銀座線三越前駅 A10番出口 徒歩1分、地下鉄半蔵門線三越前駅 A10番出口 徒歩1分 、JR新日本橋駅 徒歩2分
営業時間:10:00~22:00
定休日:土・日・祝