ニコラス・ケイジが復讐に燃える!しかも今度は飛び出す!
『ドライブ・アングリー 3D』の予告編
2011年06月24日
【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。【最近の私】節電になればと、最近はテレビ観賞よりも読書する時間が増えています。大沢存昌の「新宿鮫」シリーズの「灰夜」を読みました。しかし終盤まで読んで、この本をすでに読んでいたことを思い出しました...。でも、「新宿鮫」は再読しても面白いことも発見しました。
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ニコラス・ケイジは正直な俳優である。『リービング・ラスベガス』(1995年)でアカデミー主演男優賞を受賞したが、その後はアクションとかSFとかコミックの映画化とか、自分の好みに正直になって映画に出演するようになった。個人的には、彼は素晴らしい方向にキャリアを進めていると思う。去年のマイ・ベスト映画『キック・アス』(2010年)では、ニコラスがバットマンもどきの衣装でアブないオヤジを演じていて最高だった。
さて、今回紹介したいのは、ニコラス・ケイジ主演の最新作『ドライブ・アングリー 3D』の予告編だ。
予告編は、ニコラス・ケイジ扮するジョン・ミルトンが、ライフル銃を手にして車を降りてくるシーンから始まる。
「男の名はジョン・ミルトン。娘を殺され、愛する家族を奪われた。」
家族を殺された男の復讐という映画は、何百回と観たような気がする。そして黒ずくめの服装にサングラス姿のミルトンの背後で車が爆発。こんなシーンも80年代の映画でイヤというほど観ましたが...もう一度確認するが、ニコラスはアカデミー主演男優賞を受賞するほどの俳優である。しかし、何度となく繰り返された役柄やシーンにも抵抗がない。そう、彼は好みに正直なのだ!
ミルトンはある男を捜している。その男とはミルトンの娘を殺し、赤ん坊を誘拐した犯人だ。
赤ん坊の誘拐というと、ニコラスが出演した『赤ちゃん泥棒』(1987年)を思い出す。『赤ちゃん泥棒』では赤ちゃんを誘拐していたニコラスが、本作では赤ちゃんを誘拐されるという逆の設定である。
ここでミルトンを追う、謎の男(FBIらしい)が登場。この男を演じるのは人気ドラマ『プリズン・ブレイク』(2005~2009年)でもFBI捜査官役で出演していたウィリアム・フィクナーだ。
この謎の男は、ミルトンとのカーチェイスの末に車ごと橋から転落。でもほとんどケガをしてない。なぜ不死身なのか?考えられる理由は、①彼は人間ではない。②この映画では、そんな細かいことは考えなくていい。そのどちらかである。
予告編はとにかくカーチェイス、爆発、銃撃戦、そしてまた爆発。最後に、「今、限界を超えた戦いが加速する」というナレーションが流れ、『ドライブ・アングリー 3D』というタイトルが出て予告編は終わる。
カーチェイスの場面でヴィンテージカーを惜しみなく使っているのは『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年)に通じるものがある。CGを使っているシーンもありそうだが、本物の車をガンガンぶつける場面は迫力があって好感が持てます。
なお、この映画のコピーは「撃たれても撃たれても撃たれても、飛び出すケイジ!フル3D!」...何だかヤケになっている気もするが。弾丸がスクリーンから飛び出す、車がジャンプしてこちらに向かってくるなど、3D映画のあり方としては非常に正しい作品だと思う。とにかく、細かいことは気にせずに楽しんだ者が勝ち!暴走映画『ドライブ・アングリー 3D』に乗り遅れるな!
今回注目した予告編
★『ドライブ・アングリー 3D』
監督:パトリック・ルシエ
脚本:パトリック・ルシエ、トッド・ファーマー
出演:ニコラス・ケイジ、ウィリアム・フィクナー、アンバー・ハード
2011年8月6日より公開
公式サイト:http://www.da3d.jp/