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【予告編コラム】ワケわからんが面白い!『ロボット』の予告編
2012年05月18日

【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
【最近の私】大泉学園のビデオレンタル屋「サンセット」が今月閉店しました。10年前に大泉に越してきてから、よく通ってお世話になりました。メジャーからマイナーな映画まで豊富な品ぞろえのお店だったので、閉店は残念です。
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インドは毎年1000本以上の映画を製作している映画大国である。インド映画はアクションあり、ダンスあり、メロドラマありのエンターテインメント性の強い作品が多い。日本でも98年に『ムトゥ 踊るマハラジャ』が公開され、インド映画ブームが起こった。今回は、あれから10年以上の時を経て、再び日本にインド映画ブームを巻き起こしそうな大作『ロボット』の予告編を紹介したい。

予告編は、製作費37億円、興収100億円 アジアNO.1ヒット!数々の記録を塗り替えた、とんでもない映画が日本上陸!のテロップから始まる。

天才工学者・バシー博士が1体のロボットを発明した。その名はチッティ。チッティは見た目は人間そっくりだが、壁を走りまくるほどのパワーを持っている。このチッティとバシー博士の2役を演じるのが、『踊るマハラジャ』に主演していたラジニーカント。数多くの映画に出演している彼は、名実ともにインド映画界のスーパースターである。

ある日、電車の中でバシー博士の恋人サナが悪い男たちに襲われそうになる。そこにさっそうと現れるのがチッティ。カンフーで悪党を蹴散らします。この映画でアクション監督を務めているのは香港映画界の武術指導者ユエン・ウーピン。『マトリックス』でキアヌー・リーブスを鍛え上げた人だが、チッティのアクションシーンも見事である。そして、サナを演じているのはアイシュワリヤ・ラーイ・バッチャン。これまでには、『ジーンズ/世界は2人のために』『ピンクパンサー2』などの映画に出演。1994年にミス・ワールドに輝いただけあって、美しく魅力的なサナ役にはぴったりだ。 さて、助けた美女に感謝のキスをされ、彼女に恋してしまうチッティ。しかし、実はサナは彼の生みの親であるバシー博士と結婚することになっていた...。事実を知り、さらにサナに「人間と機械は愛し合えないの」と言われ、ショックを受ける彼。

そんなチッティに手を差し伸べるのが、悪徳工学者だった。「君は人間に勝る。望むものを手に入れるべきだ。100人を殺す力を与える」とチッティはとんでもない力を与えられ、冷酷なターミネーターへと変えられてしまう。

100人を殺す力って、普通そんなものは与えないでしょう!

ちなみに、本作でロボットのデザインを担当しているのはスタン・ウィンストン・スタジオ。スタン・ウィンストンは『ターミネーター』でターミネーターの特殊メイクアップを担当したアーティストだ。

ここから予告編は、ロボットの必殺パワー全開。トラックを手でつかんで振り回したり、パトカーに飛び乗ったりと、インドのターミネーターは強力。なぜか分身の術で増殖できる能力もつけられ、銃で撃たれても死にません。さらには、マシンガンでド派手に応酬する場面も。そんなシーンの合間に登場するチッティやサナたちのダンスには、天国のマイケル・ジャクソンもきっとビックリする...はずだ!?

ロボットにダンスとアクション、さらにハリウッドの特撮技術に香港のカンフーと、楽しい要素がてんこ盛りの予告編。
ワケわからんが面白い!
このコピー通りになっているかどうかは、劇場で確かめましょう!

今回注目した予告編


★『ロボット』
監督:シャンカール
出演:ラジニーカント、アイシュワリヤ・ラーイ・バッチャン
5月12日より公開中
公式サイト:http://robot-movie.com/