やさしいHAWAI’ I

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第1回:「あなたはハワイが好きですか?」  
2010年04月22日

hawaii001.JPG 私は「ハワイ大好き」人間だ。

その「大好き」の度合は、誰にも負けないという自負がある。そんな私のハワイとの最初の出会いは新婚旅行。まさに一目ぼれだった。青い海と空とヤシの木。約1週間の楽しい旅の最後に、私はハワイから離れがたい気持ちになり、ホノルル空港で冗談交じりに夫に言った。「あなたがハワイでの仕事を見つけるまで、私はここで一人で待っているから・・・」。


当時まだ高額だったハワイへの旅、費用は1年間の分割払いだった。ところが、支払いを開始したその2ヵ月後、夫のハワイへの転勤が決まったのだ。ひょうたんからコマとはまさにこのこと。

もう少し早くハワイ勤務を知らせてくれれば、1年払いの新婚旅行などしなかったのに。結局、支払いはハワイで生活をしながら続けた。毎月日本の銀行口座から旅行代金が引き落とされるのを見て、夫は「オレは一体何をしてるんだ」とつぶやいていた。

 

「さあ、念願のハワイ生活だ!」。ワイキキビーチを思い描き、勇んでハワイへ乗り込んだ私は、夫の勤務地・ヒロ市へ行って愕然とした。ハワイ州ではホノルルに次ぐ第2の街。だが行ってみればそこは、人口わずか3万人の田舎町だった。

小さなアパートの窓から見える大好きなはずのヤシの木が、寂しい葉音をたてる。壁に貼った世界地図の太平洋はあまりに広く、ハワイ島は小さな米粒のよう。私がいるのはその小さな島の小さな町。悲しくて寂しくて涙する日が続いた。当初、車を持っていなかった私は、人恋しくて町を歩いてみても、車社会ではあまり人と行き交うこともない。テレビをつければ、もちろん全て英語の番組ばかり。毎日のように降る雨を見ると、なおさら寂しくなる。

 

「あ~こんなはずじゃなかった・・・」

 

ところが、この小さな田舎町ヒロでの2年間の生活で、私は"素顔のハワイ"に魅せられることになる。その後の私の人生に大きな影響を与えたのは、最後に1年間暮らした、かつて夢見たホノルルではなく、この小さなヒロの町だった。


 私をこれ程までにひきつけた"素顔のハワイ"とは、一体何なのか、一言で表すのはとても難しい。あえて言うなら「やさしいHAWAI'I」だろうか。ハワイで知り合った多くの人々との関わりを織り交ぜながら、その「やさしいHAWAI'I」をこれから語っていこうと思う。☆