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「葡萄舎」:カレーライスがとんできた夜
2010年09月09日

【written by 香村満理子(こうむら・まりこ)】「おうちごはん」が基本の出不精で、グルメでもメディア通でもないけれど、『神田グルメディア倶楽部』入部を機に食べ歩きに挑戦。美味しいものを食べて見聞を広めようと言う考えは、甘いか辛いか、しょっぱいか?
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今回は、JR神田駅から徒歩3分。居並ぶ雑居ビルに「葡萄舎」という青い看板が掛かっている。どう見てもバーかスナック...と思いきや、ステキなカレー屋さんだった(夜は居酒屋とのこと)。狭い階段を上がって、小さなエレベーターでゴトゴトと5階まで上がっていくと、山小屋風のレストラン(というよりは食堂?)に到着。中は意外と混んでいて、サラリーマンや女性客がカウンターや大きなテーブルを囲んでいた。お店を切り盛りしているのは年配のご夫婦。壁に並んだメニューを「解読」するのに、少々時間がかかったが、要は2~3種類のカレーを1度に注文することができるらしい。私が頼んだのは野菜カレーとチキンカレーのダブル。ごはんを真ん中にして両脇にカレーが注がれた状態で運ばれてくる。お皿は丸いが、どこかの国旗のようだった。まずは、ちょっと辛めのチキンの方から。せっかく2種類の味を楽しめるのだから、混ぜてしまっては意味がない。野菜のカレーが侵入しないよう、ごはんの土手を慎重に削るようにしてスプーンを動かす。途中で、野菜カレーの方も食べてみる。同じカレーでも味わいがまったく違い、1皿で2度美味しい。得した気分になった。

ところでレトロな雰囲気にひたってカレーを食べながら、ふと思い出した「カレーライスの歌」。誰の歌だったかな? と調べてみると、サザンオールスターズの5枚目のオリジナルアルバム『NUDE MAN』にあった歌だった。1982年発売とあるから、まさに我が青春真っ盛り。そういえば、彼らがまだ青山学院大学でライブをやっていた頃、当時のカレー、いや、カレが「こいつら、ぜったい売れる」と熱く語っていた。あの子は見る目があったんだなあ...。 え~と、何の話だっけ? あ、そうそう、カレーの歌 ―― じゃなくて、この歌は『猫』というタイトルだった。

♪ 何かが変わってるみたい
カレーライスがとんできた夜 ♪

カレーライスが出てくるのは、あとにも先にもこの1行だけなのに、そこだけ覚えて
IMGP1773.JPGいて「カレーライスの歌」と思っていたのは、記憶力が良いのか、悪いのか・・・。懐かしい思い出とともに味わった葡萄舎のカレーは、野菜ベースのものがそろっていて、ヘルシーさ満点。シングル700円、ダブル750円、トリプル850円で本格的インドカレーが楽しめる。私は次回、トリプルを注文してみようっと!

★お店情報★
店名:葡萄舎(ぶどうや)
ジャンル:カレー、カレーライス
電話番号:03-3254-0637
住所:千代田区鍛冶町1-3-10 松栄ビル5F
交通手段:JR神田駅 徒歩3分
営業時間:11:30~14:00、 17:00~23:00
定休日:土・日・祝