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「ろしあ亭」:ロシアの大地とスクリーンに思いを馳せる店
2010年09月02日

【written by 西田洋平(にしだ・ようへい)】 欠食成年寸前の身の上としては、テーマの難しさに身も細る思いです。
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1943年冬、ロシア・ドイツ占領地域。第二次世界大戦の戦局はソ連側に傾きつつあった。それ故に占領地域への締め付けは厳しさをましていった。隠していた芋には毒をまかれ、牛も根こそぎ略奪された。これに対し、パルチザンは奪回のため、博打とも思える作戦にでようとしていた。

という始まりをする作品が映画『道中の点検』、捕虜を積んだ川舟のシーンや、最期の銃撃戦が話題になる作品だが、実は食について執着した作品でもある。牛の争奪戦が縦糸なことだけでない。ドイツ軍に潜入するパルチザンに対し、缶詰が渡される。最期の晩餐的な特配かと思いきや、
隊長:「その栄養不足なツラではドイツ軍には見えん。食って太れ。この缶詰を手に入れるのにも犠牲が出たことを忘れるな!」

これを見た後にロシア料理を食べると感慨もひとしお(笑)。
ランチセットの内容は、サラダ、赤紫色のボルシチ、メインディッシュが一品、甘~いフルーツゼリーのデザートがつく。メインディッシュは壺焼きスープ、キエフ風カツレツ、ロールキャベツ、ビーフストロガノフなど。隣席からは時折、ロシア関連の研究と思われる会話が聞こえてきて、これも楽しい。また「あの」アエロフロートの機内誌も販売されていて老舗の重みを感じさせる。

★お店情報★
店名:ロシアレストラン ろしあ亭
ジャンル:ロシア料理
電話番号:03-5280-3753
住所:〒101-0051  東京都千代田区神田神保町1-13
交通手段:地下鉄神保町駅 徒歩1分
営業時間:月~金 ランチ11:30~14:30、ディナー 17:30~22:00
土・日 ランチ11:30~14:30、ディナー 17:30~21:00
定休日:祝祭日