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第35回:『笑っていいとも!』の挑戦!?「うもれびと」がレギュラー入り!
2012年10月19日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】
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毎年、番組改編の時期になると気になるのが、新番組のラインナップとそして『笑っていいとも!』の新レギュラー。たびたび番組打ち切りのうわさがまことしやかに流れるようになった今も、Yahoo!ニュースのトピックやTwitterのトレンドの話題に上がっていると、ついクリックしてしまいます。
今年も10月から番組には新しいレギュラーが加入。その顔ぶれには、若干チャレンジングなメンバーも含まれていました。それが月曜日に出演の武井壮さんと火曜日レギュラーの伊藤修子さんです。

2人は7月から3ヶ月間放送されていた深夜番組『うもれびと』(フジテレビ)に登場。有名人が「才能はあるのにまだ世に出ていない、"うもれている人"」を紹介するこの番組に、武井さんは森山直太郎さんの知り合いとして、伊藤さんは八嶋智人さんの後輩として出演しました。

武井さんは陸上十種競技の元チャンピオンで、しかもそれを競技開始から2年半で成し遂げたという輝かしい記録がありながら、一風変わったライフスタイルを送っています。定住する家を持たず、睡眠は仮眠程度。今も日々体を鍛えていますが、トレーニングは赤坂や六本木の坂をダッシュをしたり、山奥で大木を持ち上げて筋トレをしたりとかなり独特です。そんな武井さんが目指すのは「百獣の王」!頭の中でさまざまな動物と戦うシミュレーションを行い、これまで無敗。最近はさまざまな番組で、ライオンやゴリラといった猛獣と戦う様子を披露しています。以前、吉本の芸人さんで「インポッシブル」というコンビが巨大生物と戦うコントをやっていましたが、武井さんの登場に「もうダメです...」と白旗を揚げているようです。

伊藤さんのほうは、女優として『うぬぼれ刑事』や現在放送中の大河ドラマ『平清盛』などで印象に残る脇役を演じていますが、吉本所属ということもあり、これまでお笑いのイベントにも参加してきました。2年前に行われた大喜利イベント『ダイナマイト関西』では、非芸人枠での出場でありながらロバート・秋山さんなどを破り、決勝に進出。オードリー・若林さんとチャンピオンの座を争いました。残念ながら優勝は出来なかったものの、見る人に大きなインパクトを残しています。また、『うもれびと』では一発ギャグを披露したほか、「伊藤S子」名義で自作のポエムを朗読。MCの中居正広さんのプライベートな姿を妄想したその内容は非常に独特で、少し古めかしい言葉遣いと相まって、ご本人のキャラクター並みに気になるものとなっています。

そんな「うもれびと」だった2人が、お昼のメジャーな番組に進出したのは意外にも見えましたが、最近の『いいとも』の流れをチラチラ見ていると、実はそうでもなかったのかなと思います。 レギュラーではありませんが、今年6月までやっていたコーナー「お昼にいいの!?ちょっと怪しい課外授業」に、作家の岩井志麻子さん、西村賢太さんが出演したことがありました。岩井さんと言えば、『5時に夢中』(MXテレビ)のコメンテーターとして、主に下ネタ方面の発言をすることでお馴染みですし、西村さんも芥川賞作家ではありますが、アウトローな一面を持ち、岩井さんに勝るとも劣らない奔放なコメントをたびたびしており、およそ生放送では危険な香りがする存在。そんな2人が出演した『いいとも』は、怖いもの見たさで思わず釘付けになりました(笑)。

ちょうど栗原類さんの出演もその頃からだったのではないかと思います。そもそも栗原さんが最初に「ネガティブモデル」として出演したのが、同じフジテレビの深夜番組『アウト×デラックス』。こちらはマツコ・デラックスさんとナインティナインの矢部さんが、客観的に見て「ちょっとアウト」な人たちの話を聞く番組です。栗原さんはその自信がなさ過ぎる性格と見た目とのギャップで見事アウトと判定され、ここから注目されるようになりました。ですから、栗原さんも武井さんや伊藤さん同様、「うもれびと」だったわけです。

おネエタレントやおバカタレントなど、さまざまなキャラクターがお茶の間に受け入れられる今、武井さんや伊藤さんのようなニッチな感じのタレントさんも、もはや『いいとも』視聴者にとって違和感を抱かせる人ではないのかもしれません。今後の2人の活躍と合わせて、『いいとも』出演者のラインナップにも注目したいところです。