ミクスチャー食堂2

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第11回:ライブだからこそ分かる愉しみ~
               "コラムを読んでルミネに行こう!"(3)~

2010年10月21日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】時々、Amazon.comから「お買い忘れはありませんか?」というメールが届きます。先日、すでに持っているCDやDVDに混じり、空気清浄機を勧められました。趣味はバレてると思ってましたが、家の実情までご存知とは...。情けない週末を過ごしました(笑)。
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前回は、「お笑いと映像翻訳の関係」というちょっと堅めの話を書きましたが、結局のところ、まずは楽しむことが大前提。この時間ばかりは課題や仕事の苦しみを忘れて大いに笑い、楽しんでもらえたらと思っています。

mixture11-1.JPG今回の告知文や当ブログ内の記事では、「テレビとは一味違う、生のお笑い」と書いてきました。テレビと舞台の違いというと、ひとつにはネタ時間の長さが挙げられます。テレビの場合は1組1,2分が主流ですが、舞台だと7,8分。漫才やコントは舞台用に作っているので、これをテレビ用にすると本来はもっと続くはずのネタを短くしたり、途中にちりばめられていた細かい笑いを端折ったりすることになります。舞台ならそれがない分、隅から隅までネタを堪能できるわけです。時にはアドリブがふんだんに盛り込まれ、持ち時間をオーバーしてしまうこともありますが、それもご愛嬌。見る側にとってはむしろお得なぐらいです。

mixture11-2.jpgまた、途中でセリフを忘れたり、言い間違えたりと、芸人さんのピンチが目の当たりにできるのも舞台ならでは。以前、私が見に行った時には、NON STYLEが時代劇の設定の漫才で、「おぬし」と言うところを「おぬち」と噛んでしまったことがありました。でも、そこは百戦錬磨のプロ。2人はこれをわざと逆手に取り、「おぬち」を繰り返して会場を沸かせていました。その直後の『M-1グランプリ』でも同じネタをやり、見事に最終決戦まで残っていたので、ここでの言い間違いが逆に奏功したのかもしれません。今度の『ルミネに行きまSHOW!』にもNON STYLEが出演予定ですが、果たしてどんな漫才を見せてくれるでしょう?できれば、最後のオチまでよどみなく進んでほしいと願うばかりです(笑)。

ほかにも、修学旅行で劇場を訪れた学校の名前を挙げて生徒さんを喜ばせたり、少し遅れて入ってきたお客さんに声をかけてくれたり(過去の『ルミネに行きまSHOW!』では、今や大人気のチュートリアルに「ゆっくり座っていいですよ」と声をかけられた人もいました)、状況に合わせた臨機応変な芸人さんの対応ぶりが見られるのも生の舞台だからこそ。だからといって、わざと遅れて来られるのは困りますが(笑)、そんな細かいところも含めて生で見るお笑いの空気感を楽しんでもらえたらと思います。

申し込みは引き続き受付中!当日は私も参加します。みんなで楽しい時間を過ごしましょう!

*「ルミネに行きまSHOW!」詳細*
■日 時:2010年11月10日(水)18:30開場 19:00開演
■場 所:ルミネtheよしもと(JR新宿駅南口 ルミネ新宿店2 [7F])
■料 金:3800円(税込)※通常料金より200円OFF!
■対 象:全受講生(「映像翻訳Web講座」含む)、修了生
■申込方法:事務局までお電話もしくは、HPからお申し込みください。
 ⇒HP:
http://www.jvtacademy.com/chair/extracurricular.php
※定員になりしだい締め切らせていただきます。
 ※先着順とし、定員に達し次第締め切らせていただきます。
■チケットの引き渡し&お支払い方法:上記HPまたはメールマガジンでご確認ください。

第10回:笑いから学ぶ、ということ
                ~"コラムを読んでルミネに行こう!"(2)~

2010年10月14日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】美容院で、なりたい髪形のイメージを伝えるのは難しいという話はよく聞きますが、私は毎回すべてお任せコース。突然パーマをかけられたり、思いのほか短くなったりもしますが、それはそれで楽しいです。ふふ。
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mixture10-1.JPG前回も告知した、課外講座「ルミネにいきまSHOW!」。すでにお申し込みいただいている方もいてうれしい限りですが、その一方で「なぜ映像翻訳を教える学校で、お笑いライブが"課外講座"なの?」と疑問をもった方もいると思います。

当校の課外講座と言えば、映像翻訳のテクニック、そして聖書・スポーツといった周辺知識を学ぶ講座など、いずれも一見して翻訳と関連があると分かるものばかり。それと「ルミネにいきまSHOW!」が同じ位置づけなのは不思議に映るかもしれません。でも、私たちはこれもほかの講座と同じく、映像翻訳に役立つものと考えています。


mixture10-2.JPGその理由のひとつは、芸人さんたちが「日本語のプロ」であるということ。コントや漫才はちょっとしたズレや勘違いが笑いになり、思いがけない展開を生み出すわけですが、それには的確な表現と見る人が状況を理解し、楽しめることが重要です。しかも、ネタの時間は舞台なら7,8分、テレビの場合は長くても3分ぐらい。決められた時間の中で何度も笑いの波を起こすためには、表現により磨きをかける必要が出てきます。......これって、映像翻訳と似ていませんか?

翻訳はコントや漫才のようにゼロから考えるわけではありませんが、私たちにも文字数や尺といった制約がある中で、場面にふさわしい言葉や表現をひねり出し、見る人に楽しんでもらうことが求められます。その力をつけるためには、たくさんの言葉に触れることが何よりの勉強。ならば、今、テレビや舞台など、第一線で活躍している芸人さんたちからも学ばない手はないわけです。


mixture10-3.JPG「でも、いくら『日本語のプロ』と言っても、お笑いに特化した人たちとは目指すジャンルが違う」と思ったアナタ!そんな方にこそ見てほしいのが吉本新喜劇です。それぞれの持ちギャグの応酬とドタバタの連続だろうと思う人もいるかもしれませんが、実は笑いあり、しんみりするところありの、起承転結が非常によく出来たお芝居なのです。

しかも舞台を見に来るお客さんは年齢も性別もさまざま。映像翻訳の素材にも、そういう幅広い人たちを対象にした作品がたくさんあります。もし、皆さんがこうした作品を翻訳する場合、どんな言葉を選び、どんなセリフを作ったらよいと思いますか? 新喜劇にはそのヒントが隠されています。

豊かな日本語表現力と言葉選びの妙が学べるはずの「ルミネにいきまSHOW!」。「勉強させていただきました」という言葉が聞けることを願いつつ、皆さんの参加を心からお待ちしています。

*「ルミネに行きまSHOW!」詳細*
■日 時:2010年11月10日(水)18:30開場 19:00開演
■場 所:ルミネtheよしもと(JR新宿駅南口 ルミネ新宿店2 [7F])
■料 金:3800円(税込)※通常料金より200円OFF!
■対 象:全受講生(「映像翻訳Web講座」含む)、修了生
■申込方法:10月12日(火)より受付。事務局までお電話もしくは、HPからお申し込みください。
※定員になりしだい締め切らせていただきます。
 ※先着順とし、定員に達し次第締め切らせていただきます。
■チケットの引き渡し&お支払い方法:上記HPまたは10月12日発行の臨時メールマガジンでご確認ください。

第9回:復活!「ルミネに行きまSHOW!」
                ~"コラムを読んでルミネに行こう!"(1)~

2010年10月08日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】このところ、アロマセラピーの基本を学ぶコースに通っていました。実習でハンドクリームやらエアーフレッシュナーやらを作り、癒されまくり...。リラックスしすぎて、時に上のまぶたと下のまぶたが仲良くなるほどでした(笑)。
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mixture9-1.JPG前回開催から2年あまり。お笑い好きな受講生・修了生から待望論が巻き起こっているというウワサを信じ(笑)、今回、久しぶりにお笑いライブを鑑賞する課外講座「ルミネに行きまSHOW!」を開催することになりました!




これまでの「ルミネ」企画でも、『M-1グランプリ』で優勝する直前のチュートリアルやパンクブーブーなど、ブレイク寸前の芸人さんたちが出演する舞台を見てきましたが、今回も爆笑必至、青田買い対策もバッチリの公演をチョイス。気になる出演者はコチラです↓
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[ネタ]西川のりお・上方よしお/笑い飯/ハイキングウォーキング/麒麟/NON STYLE/フルーツポンチ/水玉れっぷう隊&ハリガネロック・大上邦博&ISOPP
[川畑泰史班吉本新喜劇]川畑泰史/功力富士彦/芦澤和哉/山本吉貴/原万紀子/内海仁志/カリカ林/他
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当日は漫才やコントなどの「ネタ」と、「よしもと新
mixture9-2.JPG喜劇」という構成。ネタのほうは説明不要の人気・実力共に兼ね備えたメンバーがそろいました!中でも、注目したいのは笑い飯。今年最後の『M-1』に臨む2人の漫才は、12月の決勝を前に是非チェックしておきたいところ。ここで見ておけば「実は『M-1』の前に生で見たんだよね~」と、自慢できること請け合いです。先週末、同じルミネの舞台で笑い飯を見てきましたが、「鳥人」に匹敵する、バカバカしくも忘れられない漫才に「やっぱり笑い飯って面白い!」と実感。帰りの電車の中では、波のように襲い掛かってくる思い出し笑いを止めるのに必死でした。
他にも、水玉れっぷう隊&ハリガネロック・大上邦博&ISOPPのダンスとお笑いが融合したダンサブルコントや、テレビで人気の若手からベテランまでの多彩なネタが繰り広げられ、見どころだらけの公演となっています。

mixture9-3.JPGこれに加えて「よしもと新喜劇」は本場・大阪の舞台で活躍する座長が東京の芸人さんたちとコラボする、ルミネならではのお芝居。座長は『すべらない話』でおなじみの小籔千豊さんと共に新喜劇の将来を担う、川畑泰史さんです。ふっくらとした顔つきから、大阪では「顔パンパン」といじられることも多いですが、果たして東京でもこの「お約束」が飛び出すでしょうか。ここでしか見られないメンバーでの新喜劇をどうぞお楽しみ下さい。

お笑いに興味があり、舞台を見たいと思っていても、どの公演を見ればいいか分からない、一緒に行ってくれる人がいないなど、なかなか生で見るチャンスがない人も多いと聞きます。今回は「課外講座」ということもあり、大勢で笑いを共有できるまたとない機会。テレビとは一味違う、生のお笑いをみんなで楽しみましょう!

*「ルミネに行きまSHOW!」詳細*
■日 時:2010年11月10日(水)18:30開場 19:00開演
■場 所:ルミネtheよしもと(JR新宿駅南口 ルミネ新宿店2 [7F])
■料 金:3800円(税込)※通常料金より200円OFF!
■対 象:全受講生(「映像翻訳Web講座」含む)、修了生
■申込方法:10月12日(火)より受付。事務局までお電話もしくは、HPからお申し込みください。
※定員になりしだい締め切らせていただきます。
 ※先着順とし、定員に達し次第締め切らせていただきます。
■チケットの引き渡し&お支払い方法:上記HPまたは10月12日発行の臨時メールマガジンでご確認ください。

第3回:ツイッター芸人、急増中!
2010年05月14日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】 「NHK土曜ドラマ『チェイス~国税査察官~』に夢中です。土曜は『めちゃイケ』もあり、サタデーナイトは自宅で過ごす日々です(苦笑)。」
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去年から話題になり、最近もたびたびメディアに取り上げられている「ツイッター(Twitter)」。140字以内でさまざまな事柄を「つぶやき(ツイート)」という形で情報発信できるツールで、その気軽さや話題性などから、ユーザーの数もうなぎのぼりだそうです。実は私もツイッターユーザーの1人。大事な情報源のひとつとして大いに利用しています。

このごろは、芸人さんにもツイッターユーザーが急増しています。始めたばかりのころは、皆さん一様に使い方に戸惑っている様子なのですが、すでにユーザーになっている芸人さんたちの指導の下、徐々に使いこなせるようになっていくようです。

ツイッターの特徴のひとつは、「いまどうしてる?」のかを大勢に向けて瞬時に伝えられること。そのため、つぶやきの内容も「出演情報のお知らせ」といったものより、仕事・プライベートを問わず、「いま」の話がメインです。例えば、ある時はエハラマサヒロさん(@eharamasahiro)が引っ越し作業中の様子をつぶやき、またある時には世界のナベアツさん(@shiganowatanabe)がイベントの打上げの模様を伝え、またまたある時にはバカリズムさん(@BAKARHYTHM)がラジオ番組の収録風景を写真付きで見せるといった具合です。

さらにツイッターは一方的につぶやくのではなく、面識のないほかのユーザーと気軽にコミュニケーションが取れるのも面白いところ。芸人さんのつぶやきにも、ファンが直接本人に感想や意見を言うのは当たり前で、さらにそれに対して芸人さん自身から返事が来ることもあります。このコラムを書くにあたり、私も何度か芸人さんに向けたつぶやきをしてみましたが、最初に返事をいただいたのは、博多華丸・大吉の大吉さん(@komandofochiken)。そのときは恐れ多い気持ちでいっぱい...。PCの前で胸の高鳴りを押さえられませんでした。

芸人さん同士でもこのツイッターの双方向性が多いに活用されており、最近は誰かのつぶやきがきっかけでイベントが組まれたり、テレビやライブの出演者交渉をツイッター上で行って実際に登場させたりもしています。その最たるものは、南海キャンディーズ・山ちゃん(@ YAMA414)がレギュラー出演するテレビ番組『闘え!山里ジャーナル』(朝日ニュースター)にまつわる出来事でしょう。

この番組はバラエティではなく、山ちゃんがキャスターとして政治・経済の話題に生活者目線で切り込むという内容です。ある時のテーマは「政治と金」。収録当日の朝、山ちゃんは「蓮舫さん(@ renho_sha)の意見とか聞けないかしら...」とつぶやきました。そのことを蓮舫さんがツイッター上で人づてに知り(「リツイート(retweet)」という、他の人のつぶやきを引用して紹介する機能が使われました)、ツイッターを使って今度は直接山ちゃんに連絡。そして収録の数時間前に蓮舫さんの出演が決まり、実際に番組に参加することになったのでした。

芸人さんの日常が分かるだけでなく、思いがけない人がつながり、さまざまなアイデアが現実になっていく様子も見られるツイッター。6月にはいよいよルミネtheよしもとで「YTA Twit Live~よしもと呟人(ついんちゅ)大集合SP!~」という、ツイッターをやっている芸人さんたちのライブが行われます。こうなると、『アメトーーク!』(テレビ朝日)に「ツイッター芸人」企画が登場する日もそう遠くないかも。今後も芸人さんならではのツイッター活用術を楽しみにしたいところです、なう。


※ツイッターに関する詳しい情報。 「Twitter公式ナビゲーター」http://twinavi.jp/guides

※ツイッターをやっている芸人さんについて。 「有名人Twitter(ツイッター)」http://www.talenttwitter.com/tllink/ct_4

※現在発売中の「マンスリーよしもとPLUS」でも「Twitter芸人」の特集が組まれています。分かりやすい使い方も指南しています http://www.yoshimoto.co.jp/myp/

第2回:26歳が運命の分かれ道!?
2010年05月06日

皆さんは「26歳の法則」をご存知でしょうか?時代をつかさどる人は26歳の時にターニングポイントを迎える、というこの法則、実はこれを唱えているのが、博多華丸・大吉の「児玉清のモノマネをするほうじゃない芸人」、博多大吉さんです。

大吉さんの著書『年齢学序説』(幻冬舎)によれば、ドリフターズで荒井注さんが抜けた後に加入した志村けんさんが、人気を不動のものにする「東村山音頭」を発表したのは26歳の時。明石家さんまさんが『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)で、急病の高田純次さんの代役という形からブラックデビルを演じることになったのも26歳の時。そして、ナインティナインの今も続く人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)がスタートしたのも26歳の時だったとのこと。確かに、3組とも26歳の時の出会いが奏功して活躍を続け、今も衰えない人気を誇っています。

平々凡々と暮らしている私には、こんなドでかいターニングポイントなどもちろんありませんでしたが、思い起こしてみれば、翻訳者という仕事を意識し始めたのが26歳ぐらいだったんじゃないかと思います。前々から興味を抱いていた翻訳の勉強を始めたのがちょうどその頃。帰国子女でもなければ、留学経験があったわけでもなかった私は、様子見にとまず通信教育からスタートしました。その後、一念発起してロンドンへ。アフリカ系の移民が多く暮らす南の町・ブリクストンで短くも濃い時間を過ごしたのでした。残念ながら、英語の上達具合はまあまあ...という程度でしたが、異国の地での経験にカルチャーショックを受けながらも、外国の人たちに受け入れてもらえたことに自信のようなものを感じたのを覚えています。それから紆余曲折あって今に至るわけですから、私にとっても「26歳」はひとつのポイントの年齢だったのかもしれません。

大吉さんは『日経エンタテインメント』5月号で、これからターニングポイントを迎えるであろう「26歳」も挙げています。お笑い界では『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)などで人気のジャルジャル、2人の平均年齢が26歳のはんにゃ、また芸人さんではありませんが、関根麻理さんやえなりかずきさんなどにも期待しているそうです。そして、私が注目したい芸人さんは...と言いたいところですが、個人的に目が離せないという点では芸人さんと肩を並べる、アイドルを推してみたいと思います。

それは関ジャニ∞の大倉忠義さん。ジャニーズ所属ながらしゃべりが達者、という若手芸人的な要素を併せ持つ関ジャニですが、その中で大倉さんはおとなしい存在。それでも最近は1人で活動する機会も増え、昨年は『必殺仕事人2009』などに出演しています。そしてこの『必殺』がきっかけとなり、今年は秋公開予定の映画『大奥』に出演することになりました。『大奥』は今、大人気の嵐の二宮和也さんが主演。となれば、作品が話題になるのは必至ですし、しかも大倉さんの役どころは二宮さんと敵対する存在なので、おのずと大倉さんにも注目が集まるはず。大倉さんが26歳を迎えるのは来年ですが、映画の公開時期を考えると、『大奥』をきっかけに人気が増し、来年さらに飛躍、という流れもアリではないかと思うわけです。そして、近いうちに「たっちょん」という愛称が定着する日が来るのかも。

ちなみに、『年齢学序説』には、26歳以外の年齢がターニングポイントになったであろう人の話も出ています。大吉さんは言います。「自分で自分を諦めるというタイミングは、永遠に訪れないのだ」。さて、あなたのターニングポイントはいつでしたか?それとも、これから迎えるところですか?

第1回:「笑いの新法則!?「2位」がチャンピオンを脅かす」
2010年04月22日

 少し前になりますが、『日経エンタテインメント』こんな記事を見つけました。
「スーザン・ボイル人気に見る 「スターは2位から」の新法則」(nikkei TRENDYnet)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100118/1030797/
これによれば、アメリカやイギリスで人気のオーディション番組では、最近、2位に終わった人たちがスターになることが多いのだそう。あのスーザン・ボイルも決勝の結果は2位でしたが、YouTubeの動画がきっかけで爆発的な人気を得ました。

お笑いの世界でも、このところ「2位」が注目されています。ピン芸人の頂点を決める『R-1ぐらんぷり』では一昨年、なだぎ武さんが連覇を果たしましたが、そのとき2位だったのが芋洗坂係長さん。見た目とは裏腹の軽妙なダンスで人気者になりました。去年の2位はエハラマサヒロさん。最後に中山功太さんに優勝をさらわれたものの、あの時の「ウザいミュージシャン」ネタが奏功したのか、現在はミスタードーナツのCMソングを歌っています(ちなみに、今年の『R-1』も2位はエハラさんでした)。

『M-1グランプリ』でも同じ現象が起きています。2008年はNON STYLEが優勝しましたが、2位のオードリーがチャンピオンを上回る勢いでお茶の間を席巻。人気は今もとどまるところを知らず、NON STYLEの嘆き節もとどまるところを知らず...。そして昨年は、パンクブーブーが悲願の優勝を果たす一方、2位に終わった笑い飯も「鳥人(とりじん)」で大きな爪あとを残しました。「鳥人」は鳥好きな子供のところにやってくる、頭が鳥で胴体が人間という気味の悪い生き物。この荒唐無稽なキャラクターが登場するネタは多くの人の心を捉え、審査委員長の島田紳助さんに「ここで100点をつけて、あとの審査で困っても後悔しない」とまで言わしめたのでした。

こうなれば、今年は笑い飯に期待したいところ。『M-1』では8年連続で決勝に進出しており、漫才の面白さには定評があります。ところが、全国放送のテレビではネタ番組以外でなかなか見る機会がありません。2人でボケまくる「Wボケ」というスタイルが、逆に難しく思われている感じもしますが、過去には朝の情報番組に出演し、レポーターを務めたこともあるのです。一般家庭で奥様から話を聞くそのコーナーに、どこかチャレンジ企画的な雰囲気を感じることもありましたが、それでも漫才のターゲットとは異なる人を相手にしっかり役割を果たしていました。多少のハラハラ感はご愛嬌ですし、こうして過去に実績もあるわけですから笑い飯にも活躍のチャンスはあるはずです。

そんな笑い飯はこの春、本格的に東京進出を図っています。これで関西地区以外でも2人を見られる機会が増えるかもしれないし、今まで共演することのなかった人たちとの絡みで、新たな化学反応が生まれるかもしれないし、もしかしたら2人の冠番組も!?なんて、ワクワクしてしまいます。

というわけで、宣言します!「今年は笑い飯が必ず来る!」年末には、2人がトロフィーを掲げる姿を見られるよう期待しています(※笑い飯は2010年が『M-1』ラストイヤーです)。