日本映像翻訳アカデミー

当校の特色と強み

日本映像翻訳アカデミーにおける教育、職業訓練、プロ化支援の特色

当校は、日本で最も多くの映像翻訳者を育成し、輩出している職業訓練校です。 これまでの実績は、当校の理念に基づく網羅的な取り組みによって作り上げられました。


1.映像翻訳をいち早く職能として定義し、プロとして活躍できるスキルを提供する

1996年、映画やドラマはテレビやビデオ、DVDで視聴するのが当たり前だった時代に当校は開校しました。2000年以降はストリーミング配信の普及に伴う映像翻訳者の需要の高まりをいち早く察知。また海外での日本コンテンツのニーズの増加も見据え、幅広い手法とジャンルに対応する包括的なカリキュラムを構築しました。また海外での日本コンテンツのニーズの増加も見据え、米国にロサンゼルス校を設立し、日英映像翻訳コースを構築しました。

当校の育成プログラムの基盤となっているのが「6つの資質」です。JVTAが独自で定義するプロの映像翻訳者に必要な要素であり、6つの技術をバランスよく身につけることが必要不可欠と考えています。この定義を基盤にし、全カリキュラムを構成。学期終了後に配布する評価表では、6つの技術の習得レベルをグラフで可視化し、伸ばすべきポイントを受講生にアドバイスします。

◆JVTAが定義する映像翻訳者に必要な「6つの資質」
1 ソース言語解釈力
2 翻訳力
3 取材・調査力
4 ターゲット言語応用表現力
5 コンテンツ解釈力
6 ビジネス対応力

2.受講中から修了後までの万全なバックアップ体制

受講生のスキル習得のサポートをするのが、「専任のクラス担当」です。各クラスに配属されるスタッフ全員がJVTAで学んだ修了生でプロの映像翻訳者として活躍している者もいます。毎回の授業の準備、リモート授業のサポート、課題の取りまとめなどを担当。自らの経験を生かし、学習に関する適切なアドバイスも行います。学んだからこそ分かる受講生の悩みを明確に理解し、解決へと導きます。

JVTAは受講期間だけではなく、コース修了後からプロとして活躍するまでサポートを行います。翻訳案件を受発注する部門「メディア・トランスレーション・センター(MTC)」を併設。コースを修了した方々には、プロデビューするためのトライアル(プロ化の試験)の受験資格が与えられます。合格後、OJT(模擬発注)を経てMTCから映像翻訳の仕事を発注。米国ロサンゼルスにもオフィスを構えており、世界各国の修了生に翻訳を依頼しています。


3.講義の内外に及ぶ、手厚いプロ化支援体制を整えています

JVTAは2015年に通学コースで1都3県以外の受講生を対象にリモート授業を開始しました。その実績を生かし、2020年4月期からは全コースを完全リモート化。日本国内だけに限らず、世界各国から多くの受講生が学んでいます。2020年10月からは独自に開発したラーニング・マネージメント・システム「JVTA Online」を導入。授業の参加から課題の提出、クラスメートや講師とのコミュニケーションまでのすべてを1つのプラットフォーム上で実現し、より快適な学習環境を提供しています。

JVTA Onlineの詳細はこちらに掲載されています。


4.語学学習にも力を入れる取り組み

映像翻訳者に求められるのは、訳す技術だけではありません。特に英日映像翻訳においては、日本語の文章力や映像やストーリー、キャラクターに適した言葉選びが重要です。その技術を磨く「日本語表現力強化コース」を開講。学ぶ人の日本語力をプロのライターレベルまで押し上げることを目指しています。編集者としての実績が豊富な講師が、映像翻訳者に必要な日本語力を指導します。

また「映像翻訳学習と語学教育サポートは表裏一体である」という考えのもと、開校3年目の1999年に英語学習の専門コースを開講しました。現在は英日映像翻訳に必要な英語の解釈力を身につける「English Clockロジカルリーディング力 強化コース」を提供。翻訳作業で陥る誤訳を回避し、プロとして持つべき「英文解釈力」のレベルアップを図ります。指導するのは経験豊富な映像翻訳者で、日本語ネイティブの癖を熟知した講師です。的確な指導で、受講生からは高い評価を得ています。


5.大学生からプロまで、「映像翻訳」を通した社会貢献活動を促進

映像翻訳者がかかわるのは、映画やテレビ、ストリーミングサービスで見ることができる映像作品だけではありません。社会問題をテーマにした作品や映画祭などもその1つです。作品に込められたメッセージを翻訳することで多くの人に届けるのも映像翻訳者の役割と言えるでしょう。

例えば、難民問題をテーマにした「UNHCR WILL2LIVE Cinema」では長年にわたり字幕制作をサポート。多くの映像翻訳者がボランティアで翻訳を行っています。また、明星大学国際コミュニケーション学科の正規授業としてJVTAが映像翻訳を指導。課題に同映画祭の上映作品を使用し、学生たちにも社会貢献に向き合う機会を与えています。 その他「レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021(SSFF & ASIA )」「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」など、多様なテーマの作品を上映する映画祭にも協力しています。

また2011年には、バリアフリー講座を開講。見えにくい人のための音声ガイド、聴こえにくい人のためのバリアフリー字幕を制作するプロを養成し、修了生がさまざまな現場で活躍しています。