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「バルマル・エスパーニャ」:気軽に楽しめるスペイン・バル
2011年01月27日

【written by 松澤友子(まつざわ・ともこ)】旅行と食べることが好きで、色々な国で現地の料理を食べてきました。危険を顧みずに様々な料理に挑戦し、痛い 目に遭ったことも数知れず...。それでも、未知なる味を求めて、食への探求心が尽きることはありません。
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情熱的なバルセロナの街が舞台になったウディ・アレン監督の"恋"の傑作『それでも恋するバルセロナ』。バカンスを過ごすためにバルセロナにやって来た親友同士のヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)。何事にも慎重なヴィッキー、自由奔放なクリスティーナ、正反対の2人が1人の男性と恋に落ちる。さらに、その男性の元妻マリア(ぺネロぺ・クルス)も加わり、ひと夏の恋が波乱の展開を見せる...。

彼らの恋模様も気になるところですが、映画の舞台となった活気あふれるバルセロナの街も印象的です。青い空、深夜までにぎわうレストラン、街に集う人々の活気。時にはレストランで、時には自宅で、お酒と食事を楽しみながら語り合う恋人達。食事をしたり、料理を作ったりするシーンも多く、映画を観た後には無性にスペイン料理が食べたくなりました(笑)。

看板.JPGそんな時にぴったりなのが、JR神田駅南口から徒歩1分の所にあるスペイン・バル「バルマル・エスパーニャ」。真っ赤なエントランスと魚のイラストが描かれた看板が目印です。「バル」はスペイン人の日常生活には欠かせない場所で、簡単な食事とお酒が楽しめます。

本場スペインのバルと同様、このお店で提供される食事もタパス.JPG「タパス」と呼ばれる小皿料理。定番のスペインオムレツや生ハムに加えて、エスカルゴを使った料理や煮込み料理など、様々なタパスが1品300~1000円程で楽しめます。



パスタパエリア.JPG
スペイン料理の定番中の定番、パエリアももちろんメニューにあるのですが、今回はお米の代わりにパスタを使った「魚介のパスタパエリア」を頼んでみました。ムール貝やアサリ、エビなどの魚介と一緒に炊きあげられ、スープの味がよく染みたパスタはお米に負けない美味しさです!

お酒の種類もスペインのワインを中心に、シェリー酒や各種カクテル、ビール、ソフトドリンクなど、かなりの充実ぶり。特に蔵元買付のワインは2500円均一とリーズナブルで、ワイン好きな方にお勧めです。

お店の方も気さくでフレンドリーなので、カウンター席には1人で来ている女性のお客さんも見かけました。もちろん、仲間とワイワイ楽しむのもお勧め。スペイン料理が食べたくなったら、気軽に足を運んでみてください。

★お店情報★
店名:バルマル・エスパーニャ
ジャンル:居酒屋、バー
電話番号:03-5294-8601住所:東京都千代田区鍛冶町1-7-6 村山ビル1F
交通手段:JR神田駅 徒歩1分
営業時間:18:00~02:00(L.O.01:00)
定休日:日・祝

「CAFÉ WIEN カフェウィーン」:名作『第三の男』のロマンの香り
2011年01月21日

【written by 扇原 篤子(おぎはら・あつこ)】人が大好き。大勢人が集まる市場や食堂も大好き。人間臭い魅力に溢れる場所をこれからどんどん紹介していきたいと思っています。"人間ばんざい!"当ブログマガジン「Chewing Over」で「やさしいHAWAI'I」連載中。http://www.jvtacademy.com/blog/co/hawai/
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店内の様子.jpg日本橋三越本館2階にある「カフェウィーン」は、ウィーン市とウィーン商工会議所、ウィーンコーヒーハウス協会から公認されたカフェハウス。ウィーンのカフェハウスの伝統を正式に継承しており、映画『第三の男』の舞台となったウィーンの"カフェモーツアルト"の直伝メニューがあるとか。これは興味をそそられると、早速訪れてみた。

入り口からしてなんとなくクラシックな感じで、一歩中へ歩を進めると、高い天井に大理石のテーブルと、デパートの一角とは思えないような、静かで贅沢な空間が広がる。

ランチ時を外してしまったので、この日はパンプキンパイを注文。カフェラテとパイのほかに水の入ったグラスの上にスプーンがのっている(写真下左)。これは「この水には誰も手を触れていません。封を開けるのはあなたです」という意味だそうだ。これがウィーンの"カフェモーツアルト"の正式な伝統らしい。残念ながら今回は直伝のランチメニューと言われる「アマデューストースト」(写真下右)はいただけなかったが、次回は是非味わってみたい。
       グラスの上のスプーン.jpg       アマディウストースト.jpg

「カフェモーツアルト」は『第三の男』の劇中で、最初の部分にわずかだけ出てくる。映画史上、傑作の1つとされるこの作品の思いがけないストーリー展開や、光と影のコントラストを巧みに使用した映像美は、時を越えて今も人の心に強烈な印象を残している。また、チター(ドイツ南部やオーストリアなどに伝わる伝統的な弦楽器)で奏でられているテーマ曲は、映画を観たことがない人でも耳にしたことがあるほどの名曲だ。そんな名画を観てロマンの香りに浸った後、ここで本場ウィーンのカフェハウスの雰囲気を味わってみては?

★お店情報★
店名:CAFÉ WIEN カフェウィーン 日本橋店
ジャンル:カフェ ランチ
電話番号:03-3274-8835
住所:中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越店 本館2階
交通手段:銀座線 半蔵門線「三越前」駅より徒歩1分
営業時間:午前10時~午後8時
(ラストオーダー/お食事:午後7時 喫茶:午後7時30分)

「韓豚屋(ハンテジャ)」:マッコリを飲んでマッタリしましょう
2011年01月13日

【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
また、日本映像翻訳アカデミーのサイトでコラム「気ままに映画評」を書いています。 http://www.jvtacademy.com/blog/kimama/
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10-12-20_001.jpg『トンマッコルへようこそ』という韓国映画がある。朝鮮戦争中の1950年、トンマッコルという村を舞台に、村人たちと韓国軍、朝鮮軍、アメリカ軍の兵士の交流を描いた物語だ。

この映画のタイトルを自分はずっと「トンマッコリへようこそ」だと思っていた。それは韓国のお酒、マッコリのイメージが強かったからだろう。マッコリは米を原料にした醸造酒で、日本の"どぶろく"に近い。僕も時々、妙にマッコリを飲みたくなる時がある。


                                      
10-12-20_004.jpg
そんな気分で、神田駅そばにある韓国料理のお店「韓豚屋(ハンテジャ)」に行ってきた。お店の入り口の上には、韓豚屋のイメージキャラである豚の"トンイヨンちゃん"がお出迎えをしてくれる。4500円の飲み放題込みのコースを頼んだ。チヂミ、チャプチェ、トッポキなど韓国料理の定番のメニューも出てくるのが嬉しい。そしてキムチ鍋。飲んだお酒は、もちろんマッコリである。
マッコリはアルコール分が5~6%とそれほど強くないので、お酒に強くない人にもオススメである。でも口当たりがよく、クイクイっと飲めるので飲みすぎに注意しましょう。

寒い日が続きますが、こんな時は鍋をつつきながら、マッコリを飲んでマッタリしてみてはいかがでしょうか。

★お店情報★
店名:韓豚屋(ハンテジャ) 神田店
ジャンル:韓国料理
電話番号:03-5207-9696
住所:〒101-0044 千代田区鍛冶町2-13-28
交通手段:JR神田駅 徒歩1分  地下鉄銀座線神田駅 徒歩2分
営業時間:ランチ11:00~16:30
ディナー月~金16:30~23:45 土曜16:30~23:00
日曜・祝日16:30~22:00
定休日:なし