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「Benihana」: これぞ"テッパン"ジャパニーズ
2011年08月26日

今週と来週は、JVTAロサンゼルス校の最寄のお店を紹介します!

【written by オガサワラヒトシ】 アメリカンコメディとゴルフをこよなく愛する。一日の始まりは家族の朝食作りからという料理好き。オリジナルパンケーキ作りと創作TKG(卵かけごはん)の研究に余念がない。
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『ビバリーヒルズ・ニンジャ』は、1997年の公開時に全米1位の興行成績を収めた大ヒットコメディ映画である。主演はクリス・ファーレイ。「サタデーナイトライブ」のレギュラーメンバーとして人気を博した巨体(いわゆるデブキャラ)の白人コメディアンだ。映画はファーレイ演じる忍者修行中のハルが、一人前の"ニンジャ"を目指して奮闘するというドタバタコメディ。全篇にわたって勘違いなニッポンのイメージが散りばめられている。だが、これこそが紛れもなくハリウッドのクリエイター達がイメージするニッポンであり、多くのアメリカ人が疑いなく受け入れている姿なのだ。

BH_シェフ.JPGのサムネール画像ハルが鉄板焼き料理店のシェフ(英語ではHibachi Chefと呼ばれている)に変装して、悪人一味の料理を作るシーンがある。そのレストランこそが、多くのアメリカ人がイメージする典型的な日本食レストランであり、紛れもなく全米に広がる一大日本食レストランチェーン「Benihana(ベニハナ)」のイメージなのである。ベニハナでは、シェフが両手に持った包丁とヘラをリズミカルに動かし、鉄板の上に乗せられたステーキやシュリンプを切り刻む。ベニハナはこのショー的要素の強い料理法で、アメリカ人のハートをつかんだのだ。

ロサンゼルス校から車で3分、徒歩でも10分ほどのところにもベニハナがある。人気のメニューはやはり鉄板焼きのコース料理。一度は体験することをお勧めするが、時間も値段も余裕が必要だ。

BH_ランチデュエット.JPGのサムネール画像気軽に"ベニハナ体験"をするのであれば、ランチを食べに行くのがよいだろう。「Lunch Duet」は、ビーフ、チキン、カラマリ(イカのから揚げ)、ヤキソバ、ホタテ、シュリンプから2品を選ぶ。それに、焼き飯、野菜炒めなどがワンプレートに盛られ、サラダが付いてくるというメニューだ。


BH_ラスベガスロール.JPGまた、店内の別セクションにあるカウンターでは、ロールスシを注文できる。オススメは「Las Vegas Roll」。サーモン、アボガド、クリームチーズを巻き、さらにそれを"揚げて"、ハラペーニョとスパイシーソースをのせた一品だ。日本人には理解しがたいところもあるが、このカオス体験こそがベニハナを愉しむコトであり、アメリカ文化を理解するコトでもあるのだ。



私がひとつの食欲を持つ限り、私は生きるひとつの理性を持つ。満足は死である。

★お店情報★
店名:Benihana - Torrance (ベニハナ トーランス店)
ジャンル:鉄板焼き・日本食レストラン
電話番号:310-316-7777
住所:21327 Hawthorne Blvd., Torrance, CA 90503
交通手段:Hawthorne Blvd.とTorrance Blvd.が交差した南西角のエリア(JVTAロサンゼルス校から徒歩10分)
営業時間:【月曜~木曜】午前11時30分~午後10時 【金曜】午前11時30分~午後10時30分 【土曜】午前12時~午後10時30分 【日曜】午前12時~午後9時
定休日:なし

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【番外編】「観たり 聴いたり 食べ歩いたり」チラシを配布しました!
2011年08月11日

いつも「観たり 聴いたり 食べ歩いたり」をご愛読いただき、ありがとうございます!
先日、これまでの記事の中からお勧めのお店を選りすぐってご紹介する、チラシを作成し、当校受講生の皆さんに配布しました。(コチラ↓。クリックすると大きいサイズで読むことができます)
20110811132141_00001.jpg
なお、この中で紹介した記事は、それぞれ下記で読むことができます。
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■01:「野郎ラーメン 神田本店」:ガッツリ野郎Aチーム!(by 鈴木純一

02:「三越レトロカフェ」:幸せたっぷりハーフシュー(by 綾部歩)

03:「ソル・アミーゴ」:色々な楽しみ方ができるメキシコ料理(by 松澤友子)

04:「ご当地酒場 北海道八雲町」:"ジン"としみる北の大地(by 樋口孝一)

05:「ボンクール」:舌と心で味わいたいパン(by きただてかずこ
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また、お店で選んで読みたいときには、左横の「カテゴリー」から選択できます。

まもなく今期の講義も終了。クラスメートとの懇親会や勉強会で当校を訪れるとき、神田周辺で誰かと会うときに「観たり 聴いたり 食べ歩いたり」のコラムの中からお店を選んでみてはいかがでしょう?

「いづもや」: 長く愛され続けた味でスタミナアップ!
2011年08月05日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。当ブログマガジン「Chewing Over」で「ミクスチャー食堂2」連載中。
http://www.jvtacademy.com/blog/co/mixture/
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落語に『鰻(うなぎ)屋』という話がある。男が友達に、タダで酒が飲める店があると言う。その店は開店したばかりの鰻屋。主人は鰻をさばくことができず、職人がいないときに行くと「酒代は結構です」となった。そこで男は友達を連れてその店へ行き、またもタダ酒を飲もうとする。主人のほうは2度もお代が取れないのはかなわないということで、職人が戻るまでの時間稼ぎを試みるが、結局、自分で鰻をさばくハメに。ただでさえぬるぬるする鰻、扱いになれていない主人はつかむだけでも一苦労。前へ前へと逃げようとする鰻を放すまいとすると、自分も一緒に前に進むことに。そのまま店の外へと出て行く主人、町内を一周してやっと戻ってきたと思っても、自分の意志では歩みを止められない...。初めてこの話を聞いたのは子供の頃だが、噺家さんのコミカルな動きも相まって、未だに忘れられない噺(はなし)の一つだ。

IMG_0176.JPG当校の近くには、この鰻屋とは反対に長い歴史を誇る鰻の店「いづもや」本店がある。昭和21年創業で、いまも多くの人たちに愛され続けているこの店は、平日の昼時には近隣で働く人たちで早々に満席になる。特に、1日10食しか販売されない、大蒲焼が2匹入ったうな重に肝吸いか赤出し、そしてお新香という限定セットは、毎日11時すぎには売り切れに。そのため、当校スタッフの間では「幻のメニュー」(笑)と言われている。私もまだ本物にお目にかかれずにいるが、ほかのうな重もとても満足感があり、一度食べたら忘れられない。一匹一匹吟味された脂ののった鰻に、それを引き立てるさっぱりとした秘伝のタレという組み合わせは上品な味わいで、多くの人を魅了していることもうなずける。

IMG_0182.JPG本店は本館と別館があり、2階建ての本館は創業時の建物を使っている。1階のテーブル席では独自に開発された鰻の生醤油焼きなど一品料理も楽しむことができ、2階の座敷ではちょっと豪華にコース料理を堪能できる。いきなり座敷に上がるのは敷居が高そうだが、まずは気軽にテーブル席で歴史に裏打ちされた味に触れてみるといいかもしれない。

しばらく猛暑が鳴りを潜めていたが、これからが夏本番。今年は「いづもや」で、暑い毎日を乗り切るスタミナをつけてみてはいかがだろう。しかも10食限定セットなら、スタミナだけでなく、運もつきそうだと思うのは気のせいだろうか...。

★お店情報★
店名:いづもや
ジャンル:和食
電話番号:03-3241-2476
住所:中央区日本橋本石町3-3-4
交通手段:東京メトロ三越前 徒歩3分、JR新日本橋駅 徒歩2分、神田駅 徒歩4分
営業時間:【月曜~金曜】午前11時~午後2時  午後5時~午後10時(ラストオーダー午後9時)【土曜】午前11時~午後9時(ラストオーダー午後8時30分) ※土曜は通しで営業
定休日:日曜、祝日(土用の丑の日は営業)