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「いづもや」: 長く愛され続けた味でスタミナアップ!
2011年08月05日

【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。当ブログマガジン「Chewing Over」で「ミクスチャー食堂2」連載中。
http://www.jvtacademy.com/blog/co/mixture/
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落語に『鰻(うなぎ)屋』という話がある。男が友達に、タダで酒が飲める店があると言う。その店は開店したばかりの鰻屋。主人は鰻をさばくことができず、職人がいないときに行くと「酒代は結構です」となった。そこで男は友達を連れてその店へ行き、またもタダ酒を飲もうとする。主人のほうは2度もお代が取れないのはかなわないということで、職人が戻るまでの時間稼ぎを試みるが、結局、自分で鰻をさばくハメに。ただでさえぬるぬるする鰻、扱いになれていない主人はつかむだけでも一苦労。前へ前へと逃げようとする鰻を放すまいとすると、自分も一緒に前に進むことに。そのまま店の外へと出て行く主人、町内を一周してやっと戻ってきたと思っても、自分の意志では歩みを止められない...。初めてこの話を聞いたのは子供の頃だが、噺家さんのコミカルな動きも相まって、未だに忘れられない噺(はなし)の一つだ。

IMG_0176.JPG当校の近くには、この鰻屋とは反対に長い歴史を誇る鰻の店「いづもや」本店がある。昭和21年創業で、いまも多くの人たちに愛され続けているこの店は、平日の昼時には近隣で働く人たちで早々に満席になる。特に、1日10食しか販売されない、大蒲焼が2匹入ったうな重に肝吸いか赤出し、そしてお新香という限定セットは、毎日11時すぎには売り切れに。そのため、当校スタッフの間では「幻のメニュー」(笑)と言われている。私もまだ本物にお目にかかれずにいるが、ほかのうな重もとても満足感があり、一度食べたら忘れられない。一匹一匹吟味された脂ののった鰻に、それを引き立てるさっぱりとした秘伝のタレという組み合わせは上品な味わいで、多くの人を魅了していることもうなずける。

IMG_0182.JPG本店は本館と別館があり、2階建ての本館は創業時の建物を使っている。1階のテーブル席では独自に開発された鰻の生醤油焼きなど一品料理も楽しむことができ、2階の座敷ではちょっと豪華にコース料理を堪能できる。いきなり座敷に上がるのは敷居が高そうだが、まずは気軽にテーブル席で歴史に裏打ちされた味に触れてみるといいかもしれない。

しばらく猛暑が鳴りを潜めていたが、これからが夏本番。今年は「いづもや」で、暑い毎日を乗り切るスタミナをつけてみてはいかがだろう。しかも10食限定セットなら、スタミナだけでなく、運もつきそうだと思うのは気のせいだろうか...。

★お店情報★
店名:いづもや
ジャンル:和食
電話番号:03-3241-2476
住所:中央区日本橋本石町3-3-4
交通手段:東京メトロ三越前 徒歩3分、JR新日本橋駅 徒歩2分、神田駅 徒歩4分
営業時間:【月曜~金曜】午前11時~午後2時  午後5時~午後10時(ラストオーダー午後9時)【土曜】午前11時~午後9時(ラストオーダー午後8時30分) ※土曜は通しで営業
定休日:日曜、祝日(土用の丑の日は営業)