「ZEN茶'fe」:思いのままに過ごす寛ぎのカフェ
2011年06月17日
【written by 石塚香(いしづか・かおり)】子どもの頃から今にいたるまで、なぜか引越続きの人生だ。辛いのは荷造り、嬉しいのはその土地ならではの、おいしいものとの出会い。次の引越しはいつやって来るのだろう...。-----------------------------------------------------------------------------------------
禅が西洋的にアレンジされると、なぜだか洗練されてしまう。「和」のテイストを生かした、シンプルでオシャレなZEN(禅)に様変わりするのだ。例えば、ドミニック・ローホー著の『シンプルに生きるー変哲のないものに喜びをみつけ、味わう』(幻冬舎)という1冊。フランス人の著者が紹介するのは、禅の心をとおして考える物にとらわれない生き方だが、上質なものへのこだわりを織り交ぜて、ZENの粋な雰囲気に仕上がっている。
そんな1冊を読むのにぴったりなカフェが、三越前の裏通りにある。ZENテイストを取り入れた気軽に立ち寄れるファストフードカフェは、その名も「ZEN茶'fe」。ドリンクメニューが豊富で、「緑茶&レモングラス」「あんずほうじ茶」など、日本のお茶が小粋にアレンジされている。そこで、グリーンとオレンジの色合いが鮮やかな「抹茶オレンジ」をオーダー。オレンジジュースの酸味と口の中にほのかに広がる抹茶の苦みがよく合い、お勧めだ。
食事には「炭火焼きハンバークサンドイッチ」にアボカドを追加オーダーしたが、男性でも満足できそうなそのボリュームに驚かされた。肉厚のハンバーグからは炭火の香りが漂っていて、炭火でトーストした食パンは、外側はパリッと、内側はしっとりと肉汁やソースの味がしみ込んでいる。おいしくてペロっと平らげてしまった。ちょっぴり豪快なサンドイッチをチョイスしてしまったが、シンプル路線でいけば、「炭火野菜のサンドイッチ」といったメニューも用意されている。
3階建ての店内は、2階3階に広々としたスペースが広がる。私の向かった3階は大テーブルやソファーも並ぶモダンな雰囲気で、一人でゆっくりと寛ぐのにぴったりの空間だ。この日は、友人とお茶を楽しむ女性の他に、PCを前に仕事に励む男性や、マンガを読みふける男性もいた。マンガと言えば、自由に読めるシリーズ物のマンガが店内の本棚にぎっしりと詰まっている。どうやら長居がOKのカフェのようだが、それでも、木製の看板にはさり気なく「仮眠御勘弁」の文字が。居心地が良すぎてうっかり眠ってしまわないように要注意。
★お店情報★
店名:ZEN茶'fe
ジャンル:ファストフードカフェ
電話番号:03-3270-3672
住所: 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-11-2
交通手段:東京メトロ三越前駅より徒歩1分、新日本橋駅より徒歩7分
営業時間:月~金8:00~22:00, 土日祝日11:00~18:00
定休日:無休