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「CAFÉ WIEN カフェウィーン」:名作『第三の男』のロマンの香り
2011年01月21日

【written by 扇原 篤子(おぎはら・あつこ)】人が大好き。大勢人が集まる市場や食堂も大好き。人間臭い魅力に溢れる場所をこれからどんどん紹介していきたいと思っています。"人間ばんざい!"当ブログマガジン「Chewing Over」で「やさしいHAWAI'I」連載中。http://www.jvtacademy.com/blog/co/hawai/
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店内の様子.jpg日本橋三越本館2階にある「カフェウィーン」は、ウィーン市とウィーン商工会議所、ウィーンコーヒーハウス協会から公認されたカフェハウス。ウィーンのカフェハウスの伝統を正式に継承しており、映画『第三の男』の舞台となったウィーンの"カフェモーツアルト"の直伝メニューがあるとか。これは興味をそそられると、早速訪れてみた。

入り口からしてなんとなくクラシックな感じで、一歩中へ歩を進めると、高い天井に大理石のテーブルと、デパートの一角とは思えないような、静かで贅沢な空間が広がる。

ランチ時を外してしまったので、この日はパンプキンパイを注文。カフェラテとパイのほかに水の入ったグラスの上にスプーンがのっている(写真下左)。これは「この水には誰も手を触れていません。封を開けるのはあなたです」という意味だそうだ。これがウィーンの"カフェモーツアルト"の正式な伝統らしい。残念ながら今回は直伝のランチメニューと言われる「アマデューストースト」(写真下右)はいただけなかったが、次回は是非味わってみたい。
       グラスの上のスプーン.jpg       アマディウストースト.jpg

「カフェモーツアルト」は『第三の男』の劇中で、最初の部分にわずかだけ出てくる。映画史上、傑作の1つとされるこの作品の思いがけないストーリー展開や、光と影のコントラストを巧みに使用した映像美は、時を越えて今も人の心に強烈な印象を残している。また、チター(ドイツ南部やオーストリアなどに伝わる伝統的な弦楽器)で奏でられているテーマ曲は、映画を観たことがない人でも耳にしたことがあるほどの名曲だ。そんな名画を観てロマンの香りに浸った後、ここで本場ウィーンのカフェハウスの雰囲気を味わってみては?

★お店情報★
店名:CAFÉ WIEN カフェウィーン 日本橋店
ジャンル:カフェ ランチ
電話番号:03-3274-8835
住所:中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越店 本館2階
交通手段:銀座線 半蔵門線「三越前」駅より徒歩1分
営業時間:午前10時~午後8時
(ラストオーダー/お食事:午後7時 喫茶:午後7時30分)