「ブルガリアンダイニング ソフィア」:ウワサ(?)のムサカに舌鼓
2011年10月14日
【written by 井上智恵(いのうえ・ちえ)】通信コース「映像翻訳Web講座」担当スタッフ。母親の実家である京都が第2のふるさと。哲学の道を散歩し、法然院を訪れたあとに仙太郎のカフェでひと休みするのがお気に入りのコース。本わらび餅と黒豆茶を世界に広めたい。-------------------------------------------------------------------------------------
「映像翻訳Web講座」の課題には、"ムサカ"という料理が出てくる作品がある。ただし、実際に食べるシーンはなく、登場するのは言葉だけ。初めて耳にしたこの料理について調べてみたところ、ひき肉と野菜をオーブンで重ね焼きした、地中海東部でポピュラーな家庭料理らしい。
店内は赤を基調とする落ち着いた雰囲気で、ブルガリア人らしきウェイターの物腰も穏やかだ。内装や食器など、どれもかわいらしく統一感があり、異国気分を味わえる。
ランチメニューは何種類かあったのだが、一緒に出向いた4人とも間髪いれずにムサカのコースを注文した。(このページで紹介することを思えば、別のメニューも頼むべきだったかもしれない) 最初にサーブされたショプスカサラダは、トマト、キュウリ、タマネギとブラックオリーブの上にシレネという塩気のあるホワイトチーズが盛られていて、ビネガーの効いたドレッシングとの相性は抜群。一緒に出された丸型のパンは温かく、ふっくらと柔らかい。
そしてついに、念願のムサカが登場!ひき肉にタマネギ、ニンジン、ジャガイモなどの野菜がたっぷり入っていて、数種類のスパイスで程よく味付けされている。ブルガリア料理ならではと思われるヨーグルトソースも添えられていて、あっという間に完食した。
食後のデザートは花の香りがするジュレ。細かく刻んだミントとヨーグルトのソースが、口の中にさわやかな余韻を残す。心地よい満腹感を得られ、胃がもたれるような重さはまったくなかった。
映像翻訳に携わっていなければ、一生知り得なかったであろうものに出会えるのが、この仕事の醍醐味の1つだ。さまざまな作品を通して、自分の限られた知識や世界がどこまでも広がっていく体験は、言葉を紡ぐ喜びと同じくらい、楽しくて尊い。
★お店情報★
店名:ブルガリアンダイニング ソフィア
ジャンル:ブルガリア料理
電話番号:03-5200-0141
住所:東京都中央区八重洲2-5-12 プレリー八重洲ビル2F
交通手段:JR各線 東京駅 徒歩6分 東京メトロ銀座線 京橋駅 徒歩2分 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 徒歩6分 都営浅草線 宝町駅 徒歩6分
営業時間:昼 11:30~15:00 夜(月~金)17:30~23:00 (土・祝日)17:30~22:00
定休日:日曜日
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