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「炭火割烹 神田 木花(このはな)」:
     ワインの香りと炭火割烹の組み合わせは絶妙

2011年12月15日

【written by 樋口孝一(ひぐち・こういち)】最後の晩餐に食べたいモノが、年を取るごとに変わっていきます。昔はグリーンカレー、最近はエノキ炒め。次は何になることやら。
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高級ワインの産地であるカリフォルニア州「ナパ・バレー」には、大小400以上ものワイナリーがある。そのひとつである「ニュートン・ワイナリー」の登場するロードムービーが、2009年に日本人キャストでリメイクした『サイドウェイズ』だ。

ワイン IMGP0257.JPG主人公はシナリオスクールの講師を務める斉藤道雄。かつては連ドラの脚本を書いたこともあるが、今はぱっとしない。そんな彼のもとへ、結婚式の招待状が届く。20年前に留学した時の友人、上原大介からだった。大介はアメリカで念願の俳優となり、ヒット作『キャプテン・ニンジャ』で一時は名をはせたものの、現在はレストランの雇われ店長として働いていた。そんな大介の独身生活を満喫したいという誘いに乗り、道雄は一路カリフォルニアへと向かう。この2人に、道雄が留学時代に家庭教師をしていたときの教え子で、当時ひそかに思いを寄せていた麻有子と、彼女の友人ミナが加わり、男女4人のおかしくも切ない1週間が始まる。


映画では、麻有子と道雄がニュートン・ワイナリーを訪れる。実はこのワイナリーには、麻有子が自らの結婚5周年を記念するはずだったヴィンテージワインがあった。2人はワインを飲みながら語り合い、お互いの考えに惹かれ始める。アメリカでソムリエとして認められたい麻有子の思いを知った道雄は、カリフォルニアを去る直前、彼女にメッセージを送る。「君が思うところにいればいい。そしてどこにいたとしても君は間違っていない」。いつもは頼りない彼の、麻有子を思うまっすぐな気持ちが、ワインの香りのように心に広がっていく言葉だった。

外観 IMGP0274.JPGニュートン・ワイナリーの赤ワイン「ニュートン・クラレット」をいただける店が神田にある。「炭火割烹 神田 木花(このはな)」だ。炭火焼きのメニューが充実しており、「厚切りチャーシューの炙り焼き」や「炙り明太子」など肉、魚、野菜の炭火焼料理がズラリと並ぶ。また人気メニューのひとつに「メンチカツ」がある。衣がサクサクで、

メンチカツ IMGP0247.JPG

肉のうまみがしっかりとしていながら、後味はさっぱり。ここでニュートンを口に含むと、ほどよい酸味と華やかでフルーティな香りがメンチカツのあとに広がる。炭火料理やおばんざいを「気軽においしく食する」ことを大切にしている同店ならではの楽しみ方だ。炭火割烹とワインの組み合わせは絶妙。映画同様、さわやかで味わい深かった。


★お店情報★
店  名:炭火割烹 神田 木花
ジャンル:和食
電話番号:03-3254-4533
住所:内神田3-5-3第2矢萩ビル1F
交通手段:JR山手線神田駅より徒歩3分・東京メトロ銀座線神田駅より徒歩4分
営業時間:昼の部11:00~14:00(L.O.13:30)、夜の部17:00~23:00(料理L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日:土曜、日曜、祝日※忘・新年会シーズンは土曜日も営業、その他の曜日もご相談