【written by
きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】やっと少しずつおもしろいことが見つかってきました。先日は加藤浩次さん、おぎやはぎの矢作さん、六角精児さんなどが出演した舞台
『イルネス共和国』を見てきました。思わぬゲストも出て、すごく楽しかった。楽しいって素晴らしい...と思いながら、銀座でひとり呑みをして帰ってきました(笑)。
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なんやかんやと急にわさわさし始め、テレビもあまり見られず、ライブもほとんど行けず、しばらくの間、「またここに何か書ける日が来るかなー...」と、ぼんやり思っていました。
そんな私が昨年暮れから今年正月にかけて、久しぶりに「やっぱお笑いがすき!」と思えるようになったのです。そのきっかけになったのは、ピン芸人「馬と魚」くんでした。
去年から東京でも放送された『オールザッツ漫才』(TBS)で気になり、年末の『ぐるナイおもしろ荘 若手にチャンスと愛を誰か売れて頂戴SP!』(日本テレビ)ですっかりやられ、『新春大売出し!さんまのまんま』で「今年は馬と魚くんを全力で応援する!」と決めると同時に、あちこちの動画サイトで彼の姿を探してはネタの見事な構成に惚れ惚れしていたのでした。
ギターとハーモニカでさまざまな歌ネタを繰り広げる馬と魚くん。「もしあのミュージシャンがこんな歌を歌ったら...」というネタは、マキタスポーツさんなどもやっていますが、私が心を撃ちぬかれたのは、親しくもない先輩ともしめっちゃ仲が良かったらという妄想ソング「××さん、ありがとう」。
ネタが受けずに肩を落として道頓堀を歩いていると、不意に鳴る携帯電話。誰かと思って出てみると、それはやさしい兄さん。あるときはナイナイ岡村さん、またあるときは千原ジュニアさん。妄想だから誰でも出てきます。「なんや、ちょっとすべったぐらいで。...お前、日本酒飲めるか?」...落ち込む後輩を飲みに誘って、勇気づけてくれる。その言葉に応えるように、ナイスタイミングで馬と魚くんは切なく熱くハーモニカを吹くのです(笑)。
また、あるときには、うまくお客さんを笑わせられなかった彼にさんまさんが声をかけます。「ネタがすべったぐらいで落ち込んで。......でも、舞台袖、オオウケやったで」...もちろんここでも馬と魚くんの心の喜びと感動の涙を表すようなハーモニカが鳴り響きます。
最近は自ら信頼できる先輩に電話するパターンもあるようです。でも、いずれも曲調はどこかエリック・クラプトンの『Tears in heaven』風味。いえ、いいんです、そんなことは。妄想なのに、どれもしみてくる彼の言葉。そして何度も聞くうちに、私には彼が星野源に見えてきましたよ(末期)。
そんな馬と魚くんの勇姿を見ようと、昨日は『R-1ぐらんぷり』準決勝を見に行きたかったのですが、諸般の都合により叶わず...。
しかし!彼は決勝に残ってくれました。おめでとう!架空の姉ちゃんは、チケット5枚いや、10枚でも20枚でも、100枚でも握りしめて、応援してるで!
http://youtu.be/nRt7k_Ehe6M
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きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】このところの帰省の楽しみは、地元・IBC岩手放送のラジオ番組を聞くこと。ポッドキャスト配信で全国的にも人気の『ワイドステーション』のコーナー
「イヤーマイッタマイッタ」は、アナウンサー2人の掛け合いが絶妙でオススメです。
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ロンドン・オリンピックが終わって10日以上が過ぎましたが、メダルラッシュの熱狂は冷めやらず、今も毎日、大会で活躍した選手たちの話題がテレビや新聞などで報じられています。日本だけでなく、さまざまな国の選手が自身や祖国のために努力する姿は、結果とは関係なく、胸を打つものがありました。
今回のオリンピックでは試合もさることながら、開会式・閉会式も見どころ満載。世界的に有名なイギリス出身のミュージシャンや俳優などが出演し、ファンには最初から最後まで目が離せない内容でした。コメディの世界からも、開会式にはMr.ビーンとして知られるローワン・アトキンソン、閉会式にはモンティ・パイソンのエリック・アイドルが登場。どちらも会場を沸かせ、世界中で見ていたテレビの前の人たちを大いに楽しませてくれました。
ただ、日本人にとってはちょっと気になるシーンがありました。それは、エリック・アイドルの「人間大砲」の場面。自らが弾丸の代わりに大砲の中に入り、飛んでいこうとするのですが、結局失敗に終わり、大砲の中からアイドルが滑り落ちてくるというシーンでした。しかし、日本では閉会式からさかのぼること2週間ほど前、『FNS27時間テレビ』の「さんま・中居の今夜も眠れない」で、ビートたけしさんがこれと同じようなコントを見せていたのです。たけしさんのほうは「爆破イリュージョニスト・火薬田ドン」として登場。ヘルメットにサングラス、口の周りはヒゲだらけ、そしてハッピとニッカボッカのズボンに地下足袋という出で立ちで大砲の中に入り、弾丸よろしく勢いよく飛び出してフジテレビの建物の球体の上に着地する(!)というイリュージョンを成し遂げようとしました。でも、当然こちらも結果は失敗。オリンピックのアイドル同様、大砲から滑り落ち、たけしさんのほうはプールの中に綺麗に入水していきました。
そんなわけで、私は思わず「火薬田ドンかと思ったら、エリック・アイドルだった」とツイートしてしまったのですが、調べてみると、モンティ・パイソン関連で「人間大砲」が登場するのは、1989年に公開された映画『バロン』でのことだったとか。同じくモンティ・パイソンのメンバーだったテリー・ギリアムが監督したこの作品にはアイドルも出演しており、主人公のバロンが砲弾にしがみついて移動するというシーンが出てきます。また、オリンピックでこのパフォーマンスの後に歌った『Always look on the bright side of life』はパイソンズの映画『ライフ・オブ・ブライアン』の挿入歌。つまり、このパートはイギリスが誇るコメディグループ、モンティ・パイソンのショーだったというわけでした。
そういえば、ローワン・アトキンソンも日本のコメディアンに影響を与えています。『Mr.ビーン』の海水浴場でのコントで、下着のパンツを全部脱がずにうまく海水パンツに着替える方法を披露していましたが、志村けんさんも何度かこれをテレビでやっていました。これも私は志村さんのほうで先に知っていたので、『Mr.ビーン』を見たときに驚いたのを覚えています。
どちらも「元ネタ」を意識していたかどうかは別として、面白さという点ではどれも変わりがありません。あえて言うなら、「人間大砲」は爆発した後、砲口から白い煙を出して、一瞬成功したかのように見せた分、たけしさんのほうが見事でした。
2020年のオリンピック開催には、東京も候補地としてまだ残っていますが、もし開催が決まった時には、是非、映画監督として広く知られる「世界のキタノ」に「コメディアン・ビートたけし」として開会式か閉会式に出演してほしいと強く思います!さらには、「お約束ギャグ」ものとしては、ダチョウ倶楽部や出川哲郎さんにとびっきりのリアクション芸を見せ付けてほしい!そして、これがきっかけで日本の笑いに傾倒する外国の人が増えることを願ってやみません...と、まだ候補地が決まらぬうちから妄想をめぐらしています(苦笑)。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】
前回、『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)について書きましたが、その後の2週間は安住アナのオープニングトークが今ひとつ弾まず、あんなコラムを書いた私として心配でもあり、ちょっとドキドキでもありました。しかし、先週・今週は再び何度も聞きたくなるトークを披露!まだ聞いたことのない方は、
ポッドキャストからぜひどうぞ。
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当ブログでは過去に2回、フットボールアワー・後藤さんの「音楽活動」について取り上げてきました(第20回:ツッコミだけじゃない!?
フットボールアワー・後藤さんを見たい理由(わけ)/第28回:真面目にやるから面白い!フットボールアワー・後藤さんのマジ歌『ジェッタシー』)。東海地方の人気ローカル番組『ノブナガ』(CBC)の企画として「GO☆TO」の名前で発表した『今は東へ』は、CDデビューを目指してオリジナル以外にもさまざまなバージョンを作るなどしてきましたが、目標達成はならず。そして、「ジェッタシー」を引っさげて登場した『ゴッドタン』では、出演者に「ダサい」と言われまくり、こちらもあの手この手のアピール作戦が功を奏することはありませんでした。
そんな後藤さんが7月18日、ついにCDデビューを果たしました!今回は『今は東へ』を発表したGO☆TO名義で、曲のタイトルは『COME ON BABY』。恋人を「ベイビー」と呼ぶ曲は数多(あまた)ありますが、この曲の「ベイビー」の意味は文字通り「赤ちゃん」。そう、『COME ON BABY!』は「究極の出産ソング」なのです。元々、後藤さんはラブソングを作るつもりでしたが、ちょうどその頃、『ノブナガ』の共演者・ゆうこりんこと小倉優子さんの妊娠が分かり、出産を応援する曲を作ることに。こうして『COME ON BABY』が生まれたのでした。
『今は東へ』は懐かしいテクノポップサウンドと泣きのギターソロが印象的でしたが、今回の『COME ON BABY!』もその流れを踏襲。さらに『BABY』つながりで、『BE MY BABY』っぽいメロディーに乗せた呼吸法「ヒーヒーフー」も聞きどころのひとつとなっています。80年代のハワード・ジョーンズやトンプソン・ツインズ、カイリー・ミノーグあたりの洋楽にハマっていた方や、今、大人気のテクノポップユニット、Perfumeなどが好きな方にもお勧めできる曲調です。
また、歌詞にも前作と共通するポイントが。それは「スイーツ」から始まるということ。『今は東へ』の出だしは「ホットケーキにシロップかけるような」でしたが『COME ON BABY!』は「甘いエクレア 2つ食べるの」。...後藤さんは「スイーツを入れることでポップな印象を与える」とお考えのようで、近くSEAMOさんに作ってもらう新曲についても、「歌詞にはスイーツを入れてほしい」とリクエストしていました。後藤さんが言うように、スイーツがポップ感を出すのかどうかは分かりませんが(笑)、いずれにしてもキャッチーで甘く、口当たりがいい曲なのは間違いないでしょう...スイーツだけにね(即座に土下座)。
この曲を作るきっかけになり、CDジャケットでも大々的にフィーチャリングされているゆうこりんの出産は、CD発売のタイミングとずれてしまいましたが、奇しくも『COME ON BABY!』が発売されたその日に倖田來未さんの出産のニュースが流れ、熊田曜子さんが妊娠していることも分かり、海の向こうからはユマ・サーマンが女の子を産んだというニュースが入り...と、まるで世界中がGO☆TOのCDデビューをお祝いしているかのよう。ただの偶然やこじつけと片付けることもできますが、ここはすべてご祝儀として、思いっきりポジティブにとらえたいところです。
というわけで、後藤さんの今後のミュージシャン活動を左右するかもしれない、今回のCDデビュー。「お笑い芸人のお遊び」と思わず、たくさんの人に聞いてもらいたいです。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】『あらびき団』がまさかの最終回を迎えました。ずっと続いて、ずっとニヤニヤさせてくれる番組だと思っていたのに...。でも、大トリがメグちゃんというのは『あらびき団』らしかったですね。
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先日、カリカというコンビが解散しました。林克治さんと家城啓之さんの2人がコンビを組んだのは1997年。テレビへの露出こそ多くはありませんでしたが、舞台を見に来る熱いファンがいて、今年も6月に単独ライブを2日間に渡って開催していました。しかし、林さんは芸人を引退し、家業を継ぐことを決意。14年も芸人を続けてきた末の出来事は、カリカのことをあまり知らない私にとっても驚きでした。
先週末、そんな林さんの「カリカ・林」として最後の仕事となった、放送作家の鈴木おさむさんがパーソナリティを務めるラジオ『考えるラジオ』(TBSラジオ)を聞きました。この日のテーマは「カリカ林さんの生き方について、『ここまでやったのにもったいない』と思いますか?それとも、『潔い』と思いますか?」。大ブレイクこそなかったけれど、業界内でも評価が高く、先輩の千原ジュニアさんも、カリカが世の中に知られる日はそう遠くないと思っていたそうです。でも、ご本人は芸能界での自分の才能に限界を感じ、誰に相談することもなく、芸人生活にピリオドを打ちました。「もったいない」ことなのか、「潔い」ことなのか、もちろん結論が出るような話ではありませんでしたが、私は誰がどんなに引きとめようとしたとしても、林さん自身が納得した上での決断なら、周りはそれを受け入れるしかないんだろうなという気がしました。
今回、この林さんの話を聞いて思い出したのが、3週間ほど前に見た舞台『NGワードライフ』です。作・演出を『考えるラジオ』のパーソナリティでもある鈴木さんが務め、今田耕司さん、宮川大輔さん、カラテカ・入江さんなどが出演したお芝居で、内容はコメディではなく、芸人さんのつらさや苦しさ、そして暖かさを描いたもの。この中に、トシ坊という芸人さんが出てきます。10年も芸人を続けながら、なかなか売れず、アルバイトをしながら活動しているのですが、その彼がこんなことを言います。
「才能がなかったら、芸人続けちゃダメなんですかね...」。
目標に向かって何かを続けるというのは、傍から見ればバカバカしく見えたり、未練がましく映ったりするのかもしれません。でも、頑張り続けることも1つの才能です。たとえ、自分が思い描いていた場所に辿りつけなかったとしても、その気持ちはどこかできっと役立つはず。納得の行くまでとにかく続けてみる、という選択は、私はアリだと思います。『M-1グランプリ』や『R-1ぐらんぷり』のような賞レースでようやく日の目を見た芸人さんの涙を見たり、笑いを混じえた苦労話を聞いたりすると、ネタで大笑いしながらも芸人さんへの敬意を抱いてしまうのは、いつかくる「その日」にかけてきた思いをどこかに感じるからなのかもしれません。
芸人さんが数多く活躍する今、カリカ以外にも解散するコンビがいますし、林さん以外にも芸能界を去る人がいます。でも、10年以上に渡って活動を続けてきたカリカ林さんの決断だからこそ、何か重いものを突きつけられたような感じがしてなりません。もちろん、ずっとカリカを、林さんを見続けてきた人の思いには全然かなわないのだけどね。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】フット・後藤さんも気になりますが、ツイッター上で大喜利を繰り広げている麒麟・川島さんも気になる今日このごろ。昨日の『アメトーーク!』のプレゼンが採用されますように...。
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以前から見ていた芸人さんが注目されるのは、とてもうれしいことです。サンドウィッチマンが『M-1グランプリ』で優勝したときは思わずジーンときたし、『人志松本のすべらない話』に矢野・兵動の兵動さんが初出演したときには友達にメールをし、喜びを分かち合いました。最近だと、フットボールアワー・後藤さんをよく見かけるようになり、本当によかったなあと思っています。
フットボールアワーは2003年の『M-1グランプリ』で優勝。その後、東京でもレギュラー番組を持つなどしましたが、期待ほどの芳しい結果とはなりませんでした。その3年後、2人は再び『M-1グランプリ』に出場。優勝こそできなかったものの、チュートリアルに次ぐ2位という結果で、再び注目されるチャンスにもなったようです。
当初はコンビでテレビに出ることが多く、しかも話題になるのは後藤さんより、吉本ブサイクランキングで殿堂入りしている岩尾さんのほうでした。ところが、最近は後藤さんのツッコミのうまさが注目され、『芸人報道』(日本テレビ)や『クイズタレント名鑑』(TBS)などピンで出演することも増えています。特に『芸人報道』では、後藤さんのツッコミっぷりを「スマートツッコミ」と称して、若干ニヤニヤしながら特集。9年間も浪人生活をしている後輩芸人の弟の話には、そのあまりにも長い期間を「当時生まれだした犬がボチボチ死ぬ頃ですよ」とたとえ、「おにぎり」という芸名の芸人さんのボケが不発に終わった時には、「お前、楽屋帰って握りなおしてこい」と名前に絡めて華麗にツッコミ。次々に的確なワードを繰り出すさまには、なぜか憧れすら感じてしまいます。
そしてもうひとつ、後藤さんと言えば切っても切れない要素が「音楽」です。フットボールアワーのコントでもたびたびギターの腕前を披露していますが、実は野性爆弾などがメンバーのパンクバンド「盆地で一位」にも参加。また、東海地方のローカル番組『ノブナガ』では、ミュージシャン「GO☆TO」としてCDデビューする企画が持ち上がりました。のちに『あらびき団』にも出演していましたが、GO☆TOの曲「今は東へ」はカイリー・ミノーグやリック・アストリーなどをほうふつとさせるテクノポップ。長渕剛命の後藤さんの趣味とはかけ離れた曲調でしたが、途中には後藤さん渾身のギターソロという見せ場も。ラメ入りのシャツを着てギターを弾きながら歌う姿にはちょっと懐かしい雰囲気もあり、去年の「LIVE STAND」でその様子を見たときには、相当感動しました(笑)。
GO☆TOはデビューの条件だったダウンロード数10万件を達成できず、残念ながらミュージックシーンに切り込む夢はかなえられませんでしたが、「ギター後藤」の異名は今や、スーパーアイドル・嵐の二宮和也さんにまで知られるほど。ツッコミのうまさで注目された今、次はギター後藤のほうでも名を馳せ、フラメンコギターが得意で、テレビも嫌いじゃなさそうなお父さんと親子共演というのもアリかもしれません。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】このごろなかなかお笑いライブを見に行けずにいましたが、今月は新しくできた松竹芸能の劇場、新宿角座でチョップリンの単独ライブを見てきます。楽しみ!
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テレビ朝日の深夜の人気番組『お願い!ランキング』。4月からこの番組内の2つのコーナーが独立し、それぞれ新番組として放送されています。ひとつはブラックマヨネーズがMCを務める『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』、そしてもうひとつが関ジャニ∞が出演する『関ジャニの仕分け∞(エイト)』。どちらも『お願い!ランキング』の時から見ていたので4月からの「昇格」はうれしい限りでしたが、特に『仕分け∞』のスタートには思わずガッツポーズ。私にとって関ジャニ∞はだいぶ前から気になる存在で、特にバラエティ番組での彼らの活躍にはかなり注目していました。
関ジャニ∞はジャニーズ事務所に所属するグループですが、光り輝くアイドルぞろいの事務所の中では異色の存在。バラエティ番組では引っ越し会社の研修に参加して、あまりの失敗の多さに本気で怒鳴りつけられたり、絶壁を登って幻のキノコを取りに行ったりなど、ジャニーズのタレントさんとしてはありえないほど体を張る機会が多く、さらに全員が関西出身でトークも達者なため、芸人さんと間違えられることもあるほど。私が関ジャニ∞に興味を持ったのも、そんなアイドルらしからぬ様子を見たからだろうと思います。
『仕分け∞』でも、今まで培ってきたバラエティ番組への対応力が十分生かされています。毎回、さまざまな「仕分け」に挑戦しており、これまでには一般女性の年齢を見抜く力を試すものや、事務所の先輩・少年隊の曲を歌詞を間違えずに歌えるかどうかで「ジャニーズ愛」があるか否かを仕分ける、といった企画に挑んできました。女性の年齢仕分けでは、20歳代の人を40歳代と判断したメンバーが容赦なく平手打ちを食らう場面も。でも、そんなときもリアクションは抜群で、結果はどうあれ、爪跡を残そうとしている意気込みがうかがえます。
『日経エンタテインメント』5月号にはメンバーの丸山隆平さんのインタビュー記事が掲載されていますが、丸山さんの話によれば、関ジャニ∞は「1回のチャンスをものにしなければ生き残れないという思いがたぶん誰よりも強い」そう。ジャニーズでは、まだデビューしていないメンバーでも先輩達のコンサートがあるとステージに立つ機会があるのですが、関ジャニ∞のように関西で活動しているとその回数も限られます。そこでどんなことでも挑戦し、チャンスをものにしようという意識が身についたというわけです。『仕分け∞』は『お試しかっ!』(テレビ朝日)に関ジャニ∞のメンバーが出演したことが縁で始まったそうなので、まさに1回のチャンスをものにした結果なのでしょう。
ほかにも4月からは、新しく始まったお昼の情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ)にドラマの出演も多い横山裕さんと、プロアクティブのイメージキャラクターでもある村上信五さんが出ており、ドラマ『犬を飼うということ~スカイと我が家の180日~』(テレビ朝日)に錦戸亮さん、『生まれる。』(TBS)に大倉忠義さんが出演。さらに、今年の夏には関ジャニ∞全員で『24時間テレビ』(日本テレビ)のメインパーソナリティーを務めます。以前、オアシズの大久保佳代子さんに「ジャニーズの分校」と言われた関ジャニ∞ですが(苦笑)、分校上等!今までどおり、ジャニーズのアイドルらしからぬところも見せつつ、独自の路線を突っ走り、エイター(関ジャニ∞のファン)をさらに増やしてほしいものです。ただし、コンサートのチケットが手に入る程度にしてもらいたいけど(笑)。
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【最近の私】東京は桜の開花宣言が出ました。東北でお花見ができるのは、ゴールデンウィーク頃。その頃には東北新幹線が全線復旧するようです。今年ほど春が待ち遠しい年はありません。
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このたびの東北関東大震災で被災された皆さま、そして被災地に家族や友人など、ご縁のある方を心配する皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。私は父の仕事の都合で、東北のいくつかの県で暮らしてきました。新聞などの情報によれば、仙台に住んでいたころに通った小学校は給水所になり、周辺の中学校の多くは避難所になっているようです。また、小学生の時、海水浴に行った近くの海も、中学時代に夏休みの合宿で訪れた浜辺も大きな被害を受けたと聞きます。現地はニュースで知る以上に厳しい状況にあるそうですが、被災地としてよく知る地名が出てくるだけでも本当に胸が痛む思いです。
今回の震災では、国の内外を問わず、多くの人たちが被害の様子に衝撃を受け、被災した方々を応援しようとしています。お笑いの世界でも、実際に大津波を目の当たりにしたサンドウィッチマンを始め、たくさんの芸人さんたちがイベントなどを通じて義援金や支援物資を募るといった行動を起こしています。しかし、中には芸人さん自身ではなく、一般の人の一言が共感を呼び、芸人さんを巻き込むまでに至ったものもあります。それが「ウエシマ作戦」です。
福島第一原子力発電所の事故により、首都圏は深刻な電力不足に見舞われています。そんな中、ツイッターでは節電を呼びかける人々が続出。この運動は『新世紀エヴァンゲリオン』に出てきた、日本中から電力を集めて攻撃する作戦になぞらえて「ヤシマ作戦」と名づけられました。このヤシマ作戦という言葉がネット上を飛び交う中、今度は停電後の電力消費が集中しないよう、互いに譲り合って使おうと考えた人がいました。そして「『ヤシマ作戦』の後は『ウエシマ作戦』」とツイートしたのです。
「ウエシマ作戦」の「ウエシマ」とはダチョウ倶楽部の上島竜平さんのこと。ダチョウ倶楽部には「オレがやるよ」「それならオレがやるよ」「じゃあオレやるよ」「どうぞどうぞ」という、おなじみの譲り合いのギャグがあります。ツイートした人は、このギャグから「ウエシマ作戦」というネーミングを思いついたようです。その後、被災地以外でも物流の問題や、停電・放射能への不安から来る買い占めにより、さまざまな物資が不足。これにより、「どうぞどうぞ」と譲り合う「ウエシマ作戦」は「物を譲り合う」「買い占めをしない」運動へと変わり、ネット上での盛り上がりはニュースとしても取り上げられて(「ウエシマ作戦」で買い占め防止!...「どうぞどうぞ」と譲り合い」http://bit.ly/ggYFiz)、当の上島さんを始めとする、ダチョウ倶楽部の皆さんも知るところとなりました。
3人はオフィシャルブログ『みんな仲良くわきあいあい!』にコメントを出しました(「ダチョウ倶楽部です!」http://amba.to/hMxFdo)。芸人さんという立場としては、こういう形でギャグが使われると、笑いにしにくくなるところもあるかもしれません。でも、今はこの「愛のギャグ」が、譲り合いの精神を持つきっかけになればいいと思います。ニュースを見ていると不安ばかりが募り、手に入るものは何でも買っておいたほうがいいようにも感じます。しかし、被災地で暮らす方のことを思えば、それは贅沢な悩みです。直接、手を差し伸べることはできなくても、間接的に協力できることもあるはず。その手始めとして、まずは「ウエシマ作戦」に参加してみませんか?
明けましておめでとうございます!昨年中は当ブログマガジンをお読みいただき、ありがとうございました。今年もお笑いの楽しさを皆さんと共有していけたらと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いします。
さて、今年のお正月もさまざまなバラエティ番組にたくさんの芸人さんが出演し、にぎやかに盛り上げてくれました。こうした番組に登場するのは、昨年、人気を博したり、話題になったりした芸人さんたち。『M-1グランプリ』で悲願の優勝を果たした笑い飯も、今年は「チャンピオン」として、『爆笑ヒットパレード』(フジテレビ)などで漫才を披露し、また『M-1』の後日談を語っていました。『M-1』で優勝が決まった瞬間、哲夫さんははしゃぐようなそぶりを見せていたけれど、西田さんのほうは目を潤ませていた様子。私は敗者復活戦の会場だった大井競馬場で見ていましたが、吹きさらしの寒い中を日がな一日
外で過ごしたのも、そしてこれまで6年間予選から見続けてきたのも、最後の最後であの喜びをたくさんの人と共有するためだったような気がしています。いやはや、見事なエンディングでした。
『M-1』といえば、笑い飯と並んで、またはそれ以上に皆さんの記憶に残ったのは、2位だったスリムクラブのほうかもしれません。独特のたっぷり取った間(ま)が見る人の心をざわつかせ(笑)、それが笑いにつながっていくというような不思議な漫才で、国技館で行われた準決勝でも大いに客席を沸かせていました。決勝進出者発表の場面では、ほかのコンビが拍手や歓声で迎えられる中、スリムクラブのときだけはなぜか会場が大爆笑。確かに準決勝の漫才も面白かったです。面白くはあったけれど、あんな変化球のコンビを通過させるはずがないというのがほとんどの見方でした。それが決勝に進み、さらには笑い飯との接戦を繰り広げるとは...。思いもよりませんでした。
2人には『M-1』以降、仕事が殺到しており、すでに2月末まで休みがないそうです。先日は笑いの殿堂・なんばグランド花月での公演に初出演。お正月のバラエティ番組には間に合いませんでしたが、今後はテレビでスリムクラブを見ることも増えるでしょう。ボケの真栄田さんの声がハスキーすぎて聞き取りにくいのがやや難ですが(笑)、大喜利イベント『ダイナマイト関西』の若手芸人さんが出演した大会『ヤングマスター』では優勝もした実力者(http://www.youtube.com/watch?v=yQ6wNhzT6uM)。『M-1』準優勝がフェイクではないところを大いに見せ付けてくれるはずです。
「賛否両論あった『エンタの神様』」(真栄田さん談)でのフランチェンを経て、『M-1』準優勝を果たしたスリムクラブ。今年の2人の活躍が本当に楽しみです。
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【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】今年も『爆笑ヒットパレード』でお正月を迎えた私。毎年恒例、ナイナイ岡村さんとテツアンドトモの絡みが見られて、2011年も楽しく過ごせそうです。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】先週、神田エリアのおいしいお店をエンターテインメントに絡めて紹介する『観たり聴いたり食べ歩いたり』の記事を書きました。そちらも合わせてご覧下さいませ。
http://jvtacademy.com/blog/co/mitari/index.php ----------------------------------------------------------------------------------------
芸人さんが売れるきっかけと言えば、少し前までは『M-1グランプリ』のような大会で優勝することでした。しかし、ここ数年はバラエティ番組が増え、さらにその内容もネタ番組だったり、トークが中心だったり、あるいは大喜利のような形式だったりと多様化し、若手やオーソドックスな漫才をする芸人さんでなくてもチャンスを得られる機会が増えています。
その代表格のひとつがキュートン。『あらびき団』(TBS)でのポージング芸で大ブレイクしました。結成当時はみんな仕事がなく、椿鬼奴さんにいたっては芸人さんとしての活動も休止していた時期だったのだとか。それが今ではライブのチケットが瞬く間に売り切れるほどの人気者になり、発売日に涙を飲む人も多いと聞きます。かつては少数精鋭のコアなファンに見守られていたのが、これほどまでになったのはうれしくもあり、驚きでもあり...。特に、しんじさんが地上波のテレビに出る日が来るとは、5,6年前に初めて見たときには思いもよりませんでした。
「伊勢丹の紙袋で~す!」というフレーズでお馴染みのCOWCOWが全国区の人気者になったきっかけは、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)。ルミネtheよしもとなどの劇場では、常に爆笑をかっさらう「劇場番長」でしたが、広く知られる機会にはなかなか恵まれませんでした。その一方で、劇場ではイベントの企画もするなど大いに活躍。そうして積み上げてきたものが花開き、現在は人気も伴って『笑っていいとも!』(フジテレビ)に多田さんのソックリさんが登場するまでになりました。相方の よしさんが『R-1ぐらんぷり』で3年連続決勝戦に残ったのも、コンビとしての人気の相乗効果があったからかもしれません。
こうして今も日々、新たな芸人さんがテレビに登場していますが、中でも私が推したいのは野性爆弾です。
野性爆弾は、高校の同級生だった川島邦裕さんとロッシー(城野克弥)さんのコンビ。次長課長やチュートリアル、ブラックマヨネーズと同期の芸歴16年目で、以前から芸人さんの間で大いに支持されてきました。ところが、独特のシュールでブラックな芸風は一般の幅広い層に受け入れられるものとは言いがたく、一部に熱狂的なファンを生みながらも、テレビに出る機会はほとんどありませんでした。それが笑いの多様化の追い風を受けて、最近は『笑う妖精』(テレビ朝日)や『やりすぎコージー』(テレビ東京)、『人志松本の○○な話』(フジテレビ)など、じわじわ露出が増えています。
少し前になりますが、6月に放送された『お笑い芸人親子で漫才王座決定戦スペシャル』(フジテレビ)では、川島さんがお母さんと登場。一見、コワモテでアウトローっぽい川島さんですが、お母さんにとっては、今もかわいい「くーちゃん(名前が「邦裕」なので)」。そんなお母さんが「優勝したらほしいもの」として挙げたのが、「野性爆弾の冠番組」でした。...残念ながら、このときは優勝を逃しましたが、今の様子を見ていると、近い将来、お母さんの力を借りなくても2人が冠番組をもてそうな気がします。
ちなみに、野性爆弾のファンの中には、KINKI KIDSの堂本剛さんもいます。以前、テレビ朝日で放送されていた、『堂本剛の正直しんどい』では、ゲスト出演した2人に自らネタをリクエストし、コントで使った小道具までもらったほど。アイドルさえも虜にしてしまう彼らの毒牙(笑)に、早めに引っかかってみませんか。
【written by きただてかずこ】 子供の頃からお笑いが好きで、オトナになった今もバラエティ番組を見なければ夜も日も明けぬ毎日。ライブにもしばしば足を運び、笑える喜びにどっぷり浸りまくっている。
【最近の私】 間もなくW杯ですね。8年前は韓国の空港でイタリア代表に遭遇。前回はイタリアの優勝に感動。でも日本代表も応援しているのです、同じぐらいに。
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バラエティ番組には芸人さんばかりでなく、さまざまな肩書きの人が登場します。俳優・タレントといった、テレビに出ることが本来の仕事の人もいますが、ここ最近は雑学やクイズが人気ということもあってか、学者や弁護士など、普通ならあまり表に現れることのない、各界の専門家もよく見かけます。そんな専門家たちの中で、最近私がちょっと気になる人がいます。それは流通ジャーナリストの金子哲雄さんです。
ワイドショーや夕方のニュースなどで、節約術やおトク情報の話題となると必ず現れると言っても過言ではない金子さん。名前を聞いてピンと来なくても、顔を見れば分かる人も多いと思います。あの独特のオーバーアクションとやたら熱のこもった話し方は、一度見たら忘れられないはず。そんなキャラクターの濃さが奏功してか、4月からは新番組『がっちりアカデミー!!』(TBS)に、経済アナリストの森永卓郎さんや経済評論家の勝間和代さんなどと共に、世の中の「ソントク(損得)」情報を教えてくれる「ソントク先生」として出演しています。
『がっちりアカデミー』でも、金子さんのオーバーアクションと話し方は、司会の加藤浩次さんやゲストの芸人さんからのツッコミどころ。いつも必要以上に熱いプレゼンをしてしまうため、「落ち着いてください!」と注意されることもしばしばあります。このごろは、取材の様子を写真で伝える「写真取材」にも行っていますが、金子さんの少し芝居がかった表情の豊かさは、もはや流通ジャーナリストというよりタレントそのもの。おトク情報には満面の笑みを浮かべ、驚きの出来事には「あっ!あれは!?」と次を期待させるリアクションを見せるなど、かなりいい味を出しています。そして、その写真と共に流れる金子さんのナレーションもこれまた表情豊か。上手いというのではないけれど、抑揚の大きい我流の読み方がまたいいのです。そんな金子さんには関根勤さんも注目。すでに何度かモノマネもしているので(これがまたソックリ)、『アメトーーク!』あたりで披露するチャンスがあれば、金子さんにもいっそう注目が集まるでしょう。
ちなみに「ソントク先生」には、熱すぎるプレゼンをする金子さんをいつもやさしくフォローする、特定社会保険労務士の白土浩由さんという方もいます。誰に頼まれるでもなく自らその役を背負い、過剰なまでに金子さんの肩を持つ白土さん。過剰すぎて、数百円のおトク情報が地球規模の話にまで膨らむこともありますが、このままいけば、2人は年末の『M-1グランプリ』にも出られるぐらいの名コンビになりそうです。
芸人さんの世界でも次から次へと人気者が登場していますが、こういう専門家の人たちも、ある意味、芸人さんのライバルなのかもしれません。金子哲雄さんの著書『「値切り」のマジック』(講談社)。
この写真を見れば、「知ってる!」と思う方も多いハズ。