「オッキアーリ パスタ フレスカ」:
素材にこだわるシェフの「フリッタータ」
2012年03月30日
【written by 山崎恵(やまざき・めぐみ)】クラシックバレエ、絵画鑑賞が昔から大好き。自らも少々たしなむ。午前にバレエのレッスンを受け、午後に絵を描くという、理想的な日を1年のうちに何日間は作りたいと思っている。------------------------------------------------------------------------------------------
昨年2月に上映された映画『恋とニュースの作り方』。テレビ局をクビになった主人公のベッキーは、晴れてニューヨークにあるテレビ局のプロデューサーに採用されるものの、任されたのは低視聴率の朝の番組。番組存続をかけ、仕事とそして恋に奮闘するが...というストーリーの作品だ。ベッキーを演じるのは、『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。一方、ベッキーがあこがれている伝説のニュースキャスター・マイクを演じるのは、ハリソン・フォードだ。そのマイクが、映画の中盤と終盤に「フリッタータ」という卵料理を作るシーンがある。卵に野菜を混ぜて、オーブンで焼くのだが、完成品が映らないので、どんなものか気になっていた。
そこで、「フリッタータ」がメニューにある「オッキアーリ パスタ フレスカ」に行ってみた。目の前に出されたフリッタータは、野菜がたっぷり入った厚みのあるオムレツ風のものが出てきた。その厚みは、まるでキッシュのよう。食感は極めて柔らかく、上下にほんのり付いた焦げ目が香ばしい。また、具の味がしっかりと卵にしみていて、素材の味が楽しめる。しかし、残念ながら、フリッタータは毎日食べられるわけではないと言う。素材にこだわるこの店では、新鮮な地鶏の卵が入手できた時だけ、これをメニューに載せているのだ。店のメニューに関する情報は、毎日、ホームページで確認できるので、出かける前に確認すると良いだろう。
また、「オッキアーリ パスタ フレスカ」では、「生パスタ」も自慢の一品だ。注文時に、スパゲティ、リングイネ、タリアッテレ、ショートパスタから自分の好きなものを選べるが、今回は「越後かんずりのアラビアータ」を平たい麺のタリアッテレで頼んでみた。かんずりは、唐辛子をじっくりと発酵・熟成させた和の香辛料。まろやかな辛みのソースが、もっちりとしたパスタにからまり、おいしかった。他にも、サバを使ったパスタ、サラダでもカブやウニを使ったものなど、和の食材をたくさん使っている。
女性オーナーシェフが切り盛りするお店はカウンター席のみだが、落ち着いた雰囲気なので、男女問わず1人で気軽にワイン片手に料理が楽しみたいときには、もってこいの場所だ。
★お店情報★
店名:オッキアーリ パスタ フレスカ
ジャンル:イタリアン
電話番号:03-5207-3535
住所:千代田区鍛冶町1-6-17 日東合同ビル1F
交通手段:JR神田駅南口 徒歩2分
営業時間:ランチ 11:30~14:00/ディナー 17:30~21:00
定休日:土・日曜日 (但し、土曜日は予約営業)