【written by 山崎恵(やまざき・めぐみ)】クラシックバレエ、絵画鑑賞が昔から大好き。自らも少々たしなむ。午前にバレエのレッスンを受け、午後に絵を描くという、理想的な日を1年のうちに何日間は作りたいと思っている。
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昨年2月に上映された映画『恋とニュースの作り方』。テレビ局をクビになった主人公のベッキーは、晴れてニューヨークにあるテレビ局のプロデューサーに採用されるものの、任されたのは低視聴率の朝の番組。番組存続をかけ、仕事とそして恋に奮闘するが...というストーリーの作品だ。ベッキーを演じるのは、『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。一方、ベッキーがあこがれている伝説のニュースキャスター・マイクを演じるのは、ハリソン・フォードだ。そのマイクが、映画の中盤と終盤に「フリッタータ」という卵料理を作るシーンがある。卵に野菜を混ぜて、オーブンで焼くのだが、完成品が映らないので、どんなものか気になっていた。
そこで、「フリッタータ」がメニューにある「オッキアーリ パスタ フレスカ」に行ってみた。目の前に出されたフリッタータは、野菜がたっぷり入った厚みのあるオムレツ風のものが出てきた。その厚みは、まるでキッシュのよう。食感は極めて柔らかく、上下にほんのり付いた焦げ目が香ばしい。また、具の味がしっかりと卵にしみていて、素材の味が楽しめる。しかし、残念ながら、フリッタータは毎日食べられるわけではないと言う。素材にこだわるこの店では、新鮮な地鶏の卵が入手できた時だけ、これをメニューに載せているのだ。店のメニューに関する情報は、毎日、ホームページで確認できるので、出かける前に確認すると良いだろう。
また、「オッキアーリ パスタ フレスカ」では、「生パスタ」も自慢の一品だ。注文時に、スパゲティ、リングイネ、タリアッテレ、ショートパスタから自分の好きなものを選べるが、今回は「越後かんずりのアラビアータ」を平たい麺のタリアッテレで頼んでみた。かんずりは、唐辛子をじっくりと発酵・熟成させた和の香辛料。まろやかな辛みのソースが、もっちりとしたパスタにからまり、おいしかった。他にも、サバを使ったパスタ、サラダでもカブやウニを使ったものなど、和の食材をたくさん使っている。
女性オーナーシェフが切り盛りするお店はカウンター席のみだが、落ち着いた雰囲気なので、男女問わず1人で気軽にワイン片手に料理が楽しみたいときには、もってこいの場所だ。
★お店情報★
店名:オッキアーリ パスタ フレスカ
ジャンル:イタリアン
電話番号:03-5207-3535
住所:千代田区鍛冶町1-6-17 日東合同ビル1F
交通手段:JR神田駅南口 徒歩2分
営業時間:ランチ 11:30~14:00/ディナー 17:30~21:00
定休日:土・日曜日 (但し、土曜日は予約営業)
【written by 塩田明日香(しおた・あすか)】大の白米好き。子供の頃、「お母さんが作る料理で何が一番好き?」と聞かれ、「白いご飯!」と元気良く答えた親不孝者。でもそれくらい白米が大好き。白米さえあれば、どこでも生きていけます。
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スペイン映画「BIUTIFULビューティフル」は、余命わずかと宣告された男の物語だ。バルセロナで暮らすウスバル(ハビエル・バルデム)は、2人の子供とドラッグ中毒の妻を養うため、さまざまな仕事に手を染めてきた。ある日、ウスバルは末期がんを宣告される。残された時間を、愛する人達の未来を守るために奔走する彼。自らの死が迫る中、幼い子供たちだけは何とか生けていけるようにと懸命に生きるウスバルの姿に、強い父性愛を感じて胸が熱くなった。人が生きる意味とは何かを、深く考えさせられる作品だ。
映画を観て涙を流した後は、美味しいスペイン料理で一息ついてはいかがだろうか。神田近辺なら、地中海・スペイン料理のお店、「CARIBBEAN PIRATES」がお勧めだ。ドアを開けると、ガイコツの人形が出迎えてくれる。店内は赤と白を基調とした明るい雰囲気で、フラメンコを踊る女性の絵がたくさん飾ってあるのが印象的だ。
ランチタイムのメニューは、パエリアセットの他に、ラザニア、パスタ、カレーなど、スペイン料理だけではなく、様々な国の料理から選ぶことができる。私は本日のランチスペシャル、「チキンフライとポテトとピーマンのセット」を注文した。ドリンクとサラダ、デザートもついて1,000円というお得な値段の上に、注文から5分程で料理が出てくるのも嬉しい。ライスの横にある緑色のカレーは、ライスと一緒に食べるとほどよい辛さで美味しい。またポテトとカリカリチキンの相性は抜群で、これもまたカレーと一緒に食べると更に美味しくなった。この日のデザートはクリームムースで、甘すぎずすっきりとした食感は、男女問わず好まれそうだ。
ディナータイムは3種類のコースから選べる。夜は職場の仲間や友人たちと一緒に、ワイワイと食事を楽しむにはもってこいのお店だ。
★お店情報★
店名:CARIBBEAN PIRATES 日本橋
ジャンル:各国料理(ヨーロッパ)
電話番号:050-5798-2273
住所:東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビルB1
交通手段:地下鉄半蔵門線三越前駅 B5番出口徒歩4分
営業時間:ランチ月~金:11:30~14:00
ディナー月~土・祝:17:00~23:30(L.O.22:30)
定休日:日曜日
【written by 井上智恵(いのうえ・ちえ)】通信コース「映像翻訳Web講座」担当スタッフ。母親の実家である京都が第2のふるさと。哲学の道を散歩し、法然院を訪れたあとに仙太郎のカフェでひと休みするのがお気に入りのコース。本わらび餅と黒豆茶を世界に広めたい。
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「映像翻訳Web講座」の課題には、"ムサカ"という料理が出てくる作品がある。ただし、実際に食べるシーンはなく、登場するのは言葉だけ。初めて耳にしたこの料理について調べてみたところ、ひき肉と野菜をオーブンで重ね焼きした、地中海東部でポピュラーな家庭料理らしい。
それ以来、添削でムサカという言葉を目にするたびに、食べてみたい思いに駆られていた...のは私だけではなかったようだ。JVTA内で添削にかかわっているスタッフ全員が気になっていたことが判明し、ムサカを提供しているお店を検索。八重洲ブックセンターの近くにあるブルガリア料理の店「ブルガリアンダイニング ソフィア」で食べられることがわかり、ランチタイムに出かけてみた。
店内は赤を基調とする落ち着いた雰囲気で、ブルガリア人らしきウェイターの物腰も穏やかだ。内装や食器など、どれもかわいらしく統一感があり、異国気分を味わえる。
ランチメニューは何種類かあったのだが、一緒に出向いた4人とも間髪いれずにムサカのコースを注文した。(このページで紹介することを思えば、別のメニューも頼むべきだったかもしれない)
最初にサーブされたショプスカサラダは、トマト、キュウリ、タマネギとブラックオリーブの上にシレネという塩気のあるホワイトチーズが盛られていて、ビネガーの効いたドレッシングとの相性は抜群。一緒に出された丸型のパンは温かく、ふっくらと柔らかい。
そしてついに、念願のムサカが登場!ひき肉にタマネギ、ニンジン、ジャガイモなどの野菜がたっぷり入っていて、数種類のスパイスで程よく味付けされている。ブルガリア料理ならではと思われるヨーグルトソースも添えられていて、あっという間に完食した。
食後のデザートは花の香りがするジュレ。細かく刻んだミントとヨーグルトのソースが、口の中にさわやかな余韻を残す。心地よい満腹感を得られ、胃がもたれるような重さはまったくなかった。
映像翻訳に携わっていなければ、一生知り得なかったであろうものに出会えるのが、この仕事の醍醐味の1つだ。さまざまな作品を通して、自分の限られた知識や世界がどこまでも広がっていく体験は、言葉を紡ぐ喜びと同じくらい、楽しくて尊い。
★お店情報★
店名:ブルガリアンダイニング ソフィア
ジャンル:ブルガリア料理
電話番号:03-5200-0141
住所:東京都中央区八重洲2-5-12 プレリー八重洲ビル2F
交通手段:JR各線 東京駅 徒歩6分
東京メトロ銀座線 京橋駅 徒歩2分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 徒歩6分
都営浅草線 宝町駅 徒歩6分
営業時間:昼 11:30~15:00
夜(月~金)17:30~23:00 (土・祝日)17:30~22:00
定休日:日曜日
※「映像翻訳Web講座」は毎月開講!まずは自宅で映像翻訳の勉強を始めてみませんか。詳しくはコチラへ⇒http://www.alc.co.jp/eng/hontsu/tips/kouza01/index.html
【written by 落合佑介(おちあい・ゆうすけ)】食べることは生きること」がモットー。『神田グルメディア倶楽部』に入部して、食べ歩きを何時間でも続けられる自分を発見した。食への探求心は尽きず、どこかに面白そうな店はないか、と考え日々生きている。
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『シェフとギャルソン、リストランテの夜』は、さびれたレストランで働くイタリア移民の兄弟が、互いに反発しながらも、店の経営を軌道に乗せるため、一夜限りの大晩餐会を開くというストーリー。中でも印象的なのが、レストランの長テーブルに座る客たちの前に料理が次々と運ばれてくるシーンだ。「鳥の香草焼き」「鱸のオリーブ煮」といった料理があまりにも美味しそうで、ため息しか出ない。そんな幸福の絶頂にいる客たちの前にさらに、豚の丸焼きが運ばれてくる。客たちは「嘘だろ?まだあるの!?」と歓喜の混じった驚きの表情を見せる。その後、デザートを食べた後に場面が転換して、ゆったりしたピアノをバックに、幸福の余韻に身をゆだねる客たちが映し出される。
そんな場面を見て改めて思い出したのは、レストランで料理を待つときのワクワクする気持ちだった。そこで、今回訪れたのは創作料理店「フランク」。イタリアの国旗に創作料理と書かれた看板が目印で、隠れ家のような落ち着いた雰囲気の店だ。メニューには創作料理だけでなく、ラザニアやハンバーグなどおなじみの料理も並んでいる。その中から「ミルフィーユ仕立て」という言葉にひかれて、「なすとトマトのミルフィーユ仕立て バジル風味」を注文した。バジルの葉と「ジュー」というフライパンの音に想像力が刺激される。待つこと約10分、運ばれてきたのは、スライスしたなすとトマトが層を成すように重ねられて「ミルフィーユ仕立て」になったものに、フレッシュバジルがトッピングされた一品だった。見た目も楽しく、目と舌で存分に味わうことができた。こうした発見や感動もレストランで食事をするときの楽しみである。
日常がただの繰り返しのように感じるときは誰でもあるだろう。そんなときは、『シェフとギャルソン、リストランテの夜』を観て「フランク」に足を運んでみよう。料理を待つワクワク感や新たなものと出会う感動を味わうことができ、気分を一新できるはずだ。
★お店情報★
店名:フランク
ジャンル:洋食処
電話番号:03-3253-0808
住所:東京都千代田区鍛冶町1-3-9稲村ビル B1F
交通手段:JR神田駅南口より徒歩1分
営業時間:平日11:30~14:00(L.O.13:30)、17:30~23:00(L.O.22:00) 土17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日:日曜・祝日
【written by 樋口孝一(ひぐち・こういち)】最後の晩餐に食べたいモノが、年を取るごとに変わっていきます。昔はグリーンカレー、最近はエノキ炒め。次は何になることやら。
★お店情報★
店名:Bikini PICAR(ビキニ ピカール)
ジャンル:スペイン料理
電話番号:03-6202-3600
住所:中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町2F
交通手段:東京メトロ三越前駅・JR新日本橋駅 直結
営業時間:11:00~23:00(ランチL.O.15:00、カフェL.O.17:00、ディナーL.O.22:00)
定休日:不定休
【written by 綾部歩(あやべ・あゆみ)】 趣味は料理。日々お店でおいしいものに出会っては自らのレシピに生かすべくアイディア収集活動中。最近引っ越し、自宅近くの新たなお店開拓を楽しんでいます。
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映画「南極料理人」は南極へ単身赴任で派遣された8名の南極調査隊の日常を、彼らの"食の風景"から描いた作品だ。南極での厳しい任務を支えている彼らの食生活を通じて改めて食事をすることが自分たちにとってどれほど大切なことなのかということを考えさせられる。
作品の中で特に印象に残っているのが、調査隊がフレンチ料理のフルコースを食べるシーン。南極では長い冬の折り返し地点となるミッドウィンター(冬至の日)は、正月やクリスマスよりも盛大にお祝いをする特別な日だという。劇中では、このミッドウィンターに隊員へフランス料理のフルコースが振舞われる。普段作業着などで食欲を満たすための食事をする隊員が全員スーツで料理の味をかみしめながら食事を楽しむ姿が逆に新鮮だ。ふと作品を観ながら自分自身を振り返り、そういえば最近食事を一口ひとくちしっかりと味わってない、そう気付かされたのだ。
そこで、食事をもっと意識して楽しんでみよう、という目的を携え訪れたのが、コース料理を手軽に味わえる「ビストロ石川亭」。神田駅近くに2店舗構えている同店だが、今回新たにCOREDO室町店オープンに3店舗目をオープンした。入口から店内にかけてビビッドな赤色に統一されており、お店に足を踏み入れる前からワクワクする店構えだ。
食事はプリフィクスコースとなっており前菜、主菜、デザート、飲み物を自分で好みのメニューを選ぶ形式である。選択肢が驚くほど多くメニューを選ぶ時間も楽しみの一つ。さらにこのディナーコース、3,300円と非常にリーズナブルなのも嬉しい。食事3品だけでは物足りない、と思うかもしれないが、これが驚きのボリュームだ。前菜が終わった時点で食べきれるか不安になったほどである。今回の主菜、牛ほほ肉の赤ワイン煮のトロトロとした柔らかさは言うまでもなく、ソースの味にも高級感が漂う。
お店の佇まいに心躍らせ、メニューを思い浮かべながら選ぶ時間を楽しみ、おいしい食事に舌鼓を打つ。食事を楽しむエッセンスがバランスよく細部にまでちりばめられており、全部まとめて楽しむにはもってこいの場所である。
★お店情報★
店名:ビストロ石川亭 COREDO室町店
ジャンル:フレンチレストラン
電話番号:03-3243-1881
住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町3F
交通手段:銀座線・半蔵門線「三越前」駅(A6出口)より徒歩1分
営業時間:ランチ:11:00~16:00(ラストオーダー:15:00)
ディナー:17:00~23:00(ラストオーダー:22:00)
定休日:なし
【written by 落合佑介(おちあい・ゆうすけ)】食べることは生きること」がモットー。『神田グルメディア倶楽部』に入部して、食べ歩きを何時間でも続けられる自分を発見した。食への探求心は尽きず、どこかに面白そうな店はないか、と考え日々生きている。
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料理に疎くては本物の男になれない。そう思ったのは、映画「ゴッドファーザー」を見たときだった。イタリア系アメリカ・マフィアの家族愛とファミリー間の抗争を描いた「ゴッドファーザー」には、食事の場面が多い。ファミリー同士の抗争だけでなく、食事や台所のシーンが登場するのは、敵には容赦なく報復を与え、仲間とは家族のように強い絆で結ばれているという、マフィアが持つ2つの顔を描くためなのだろう。中でも冒頭での一言が浮かぶほど印象深いシーンがある。腹心のロッコが、ゴッドファーザーの息子マイケルに「料理は男のたしなみだ」と言ってパスタの作り方を教える場面である。ゴッドファーザーとして将来大勢を養う運命のマイケルに、マフィアのしきたりをよく知る古株のロッコが、人を養う術の基本である料理を教える。その状況に、ただの坊やを本物の男に育てあげるファミリーの習わしを垣間見た気がして、料理は本物の男になる上で必須の技術なのだな、と実感した。
このシーンに登場するパスタは、ゴッドファーザー風スパゲッティと名付けられ、今では市民権を得ている。トマトソースにソーセージとミートボールを入れた一品で、隠し味に砂糖が少々入っているのが特徴だ。このパスタを食べたのが、今回行ったイタリア食堂「トレビ」。神田駅北口から歩いて2分のところにあり、気軽にイタリアンを楽しめる雰囲気の店だ。感じも良い店員さん2人とオーナーで切り盛りしていて、調理をオーナーが一人で担当していた。お客さんの話に気さくに受け答えしながらも一人で調理をこなす姿は、本物の男だった。空いた皿を取り替えるタイミングもさりげなくてサービスの目が行き届いている感じだ。価格はどうかと言うと、メインの料理が1000円台後半で、リゾットやパスタは1000円台前半である。ゴッドファーザー風のパスタはこの日のメニューにはなかったが、注文したら作ってくれた。また、前菜一皿が500円とリーズナブルなので、フォアグラをペーストしたカリカリのパンとさんまの燻製も注文した。フォアグラを使った前菜をこの値段で食べられる店はなかなかない。しっかり食べたいという人はもちろん、軽く食べたいという人にもオススメの店である。ただし、リーズナブルな値段もあってか満席なときが多いそうなので、予約の確認は忘れずに。
★お店情報★
店名:トレビ
ジャンル:イタリアン
電話番号:03-5289-8868
住所:東京都千代田区神田多町2-1笹島ビル1階
交通手段:JR神田駅北口より徒歩2分
営業時間:ディナーのみ 17:00~2:00
定休日:日曜・祝日
【written by 松澤友子(まつざわ・ともこ)】旅行と食べることが好きで、色々な国で現地の料理を食べてきました。危険を顧みずに様々な料理に挑戦し、痛い
目に遭ったことも数知れず...。それでも、未知なる味を求めて、食への探求心が尽きることはありません。
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情熱的なバルセロナの街が舞台になったウディ・アレン監督の"恋"の傑作『それでも恋するバルセロナ』。バカンスを過ごすためにバルセロナにやって来た親友同士のヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)。何事にも慎重なヴィッキー、自由奔放なクリスティーナ、正反対の2人が1人の男性と恋に落ちる。さらに、その男性の元妻マリア(ぺネロぺ・クルス)も加わり、ひと夏の恋が波乱の展開を見せる...。
彼らの恋模様も気になるところですが、映画の舞台となった活気あふれるバルセロナの街も印象的です。青い空、深夜までにぎわうレストラン、街に集う人々の活気。時にはレストランで、時には自宅で、お酒と食事を楽しみながら語り合う恋人達。食事をしたり、料理を作ったりするシーンも多く、映画を観た後には無性にスペイン料理が食べたくなりました(笑)。
そんな時にぴったりなのが、JR神田駅南口から徒歩1分の所にあるスペイン・バル「バルマル・エスパーニャ」。真っ赤なエントランスと魚のイラストが描かれた看板が目印です。「バル」はスペイン人の日常生活には欠かせない場所で、簡単な食事とお酒が楽しめます。
本場スペインのバルと同様、このお店で提供される食事も「タパス」と呼ばれる小皿料理。定番のスペインオムレツや生ハムに加えて、エスカルゴを使った料理や煮込み料理など、様々なタパスが1品300~1000円程で楽しめます。
スペイン料理の定番中の定番、パエリアももちろんメニューにあるのですが、今回はお米の代わりにパスタを使った「魚介のパスタパエリア」を頼んでみました。ムール貝やアサリ、エビなどの魚介と一緒に炊きあげられ、スープの味がよく染みたパスタはお米に負けない美味しさです!
お酒の種類もスペインのワインを中心に、シェリー酒や各種カクテル、ビール、ソフトドリンクなど、かなりの充実ぶり。特に蔵元買付のワインは2500円均一とリーズナブルで、ワイン好きな方にお勧めです。
お店の方も気さくでフレンドリーなので、カウンター席には1人で来ている女性のお客さんも見かけました。もちろん、仲間とワイワイ楽しむのもお勧め。スペイン料理が食べたくなったら、気軽に足を運んでみてください。
★お店情報★
店名:バルマル・エスパーニャ
ジャンル:居酒屋、バー
電話番号:03-5294-8601住所:東京都千代田区鍛冶町1-7-6 村山ビル1F
交通手段:JR神田駅 徒歩1分
営業時間:18:00~02:00(L.O.01:00)
定休日:日・祝
【written by 鈴木純一(すずき・じゅんいち)】映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
また、日本映像翻訳アカデミーのサイトでコラム「気ままに映画評」を書いています。
http://www.jvtacademy.com/blog/kimama/-----------------------------------------------------------------------------------------
『ファイティングシェフ ~美食オリンピックへの道』というドキュメンタリー映画を観た。2年に1回開催されるフランス料理のオリンピックといわれる大会、"ポキューズ・ドール"に出場するシェフたちの姿を追った映画だ。シェフたちはアイディアと技術を駆使し、思考錯誤しながら料理を作る。料理をとことんまで追求する過程は、とても興味深かった。
日本橋駅近くにあるフレンチ・ビストロ『キュル・ド・サック』に行ってみた。このお店は夜に2回行ったことがあるが、今回は初めてのランチだ。お店は大通りから少し奥に入ったところにある。"キュル・ド・サック"はフランス語で"路地裏"という意味で、なるほど、名前の通りだ。店に行く小道に"パリまで9727キロ"と書いてある標識が立っている。この標識を目印に行くのが分かりやすい。
ランチのメニューは1つだけ。今日は骨付き若鶏肉のカレークリーム煮に、サラダまたはビシソワーズ、デザートはバナナのシフォンケーキ。カレークリーム煮は、鶏肉が柔らかくて、フォークで骨からほぐせるぐらい煮込まれている。濃厚なカレークリームがライスに染み込んで、まさに美味。ランチは1050円だが、11時30分から12時までに入店すると900円になってお得である。
ランチもよかったが、ディナーの時間に行くのもオススメである。どの料理もおいしくて、ワインがすすんで困るほど。パリまで9727キロと、行くには少し遠いが、フレンチが食べたくなったら日本橋の「キュル・ド・サック」にどうぞ。
★お店情報★
店名:キュル・ド・サック
ジャンル:フレンチ
電話番号:03-6214-3630
住所:東京都中央区日本橋本石町4-4-16
交通手段:JR新日本橋駅より徒歩2分JR神田駅より徒歩3分東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅より徒歩3分
営業時間:11:30~14:00 17:30~23:30
定休日:土・日・祝日
【written by 松澤友子(まつざわ・ともこ)】旅行と食べることが好きで、色々な国で現地の料理を食べてきました。危険を顧みずに様々な料理に挑戦し、痛い
目に遭ったことも数知れず...。それでも、未知なる味を求めて、食への探求心が尽きることはありません。
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水の都ヴェネツィア。観光地として世界的に人気のこの街は、かつてヴェネツィア共和国として栄え、街全体が世界遺産に登録されています。そして、18世紀のこの街に、あらゆる女性を虜にした男がいました。彼の名はジャコモ・カサノバ。その華々しい女性遍歴故に、彼を題材とした書籍や映画が多数制作されてきましたが、最も記憶に新しいのは、故ヒース・レジャー主演の映画「カサノバ」でしょう。この作品では、カサノバの華やかな生活に加えて、18世紀当時のヴェネツィアの様子が活き活きと描かれています。
そんなヴェネツィアの郷土料理を楽しめるのが、「ダンドロダンドロ」です。こちらのお店では、豊富な魚介類を始めとして、ヴェネツィア独特の手打ちパスタ"ビーゴリ"も楽しめます。"ビーゴリ"とは、ヴェネツィア地方の方言で"太めのスパゲッティ"という意味で、スパゲッティというよりも、若干うどんに近いような食感です。
食を愛し、明るい人々が暮らすヴェネツィア地方の料理を提供しているだけあり、お店の方はとてもフレンドリーです。お料理の説明も、一つ一つ丁寧にしてくださり、パスタなどをシェアする際は、一人ずつ別のお皿に分けてサーブしてくれます。ワインのメニューも豊富で、ヴェネト州のものも数多く揃っていました。
お店の雰囲気は、アットホームで活気があり、仲間とワイワイ食事を楽しむのがお勧め。5名以上から予約が可能なパーティメニューや、飲み放題プランなどもありますよ。気さくでサービス精神旺盛な店長さんとの会話も楽しめます。
ヴェネツィアに行ったことがある方も、そうでない方も、ぜひ一度足を運んでみてはいかがですか?
★お店情報★
店名:ダンドロダンドロ
ジャンル:洋食
電話番号:03-5942-4790
住所:中央区日本橋本町4-3-14日本橋ふじみビルディング 1F/B1
交通手段:JR 新日本橋駅 徒歩1分/ 地下鉄 三越前駅 徒歩3分
営業時間:ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00)/ ディナー 17:30~22:30(L.O.21:30)
定休日:日・祝